鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

盲亀カメリアの近況 (その33) 本格冬眠か・・・

2011年12月17日 01時14分46秒 | 盲亀カメリアの近況
もうカメリアは徘徊をしないので、本格的冬眠状態に入ったようにみえる。発砲スチロール冬眠装置の中に入って身じろぎもしない。水はかなり茶色になっていて、嗅ぐとかなりドブ臭いので少し心配だ。

林道を通る用があって、時間のゆとりもあったのでクヌギの葉っぱをバケツ一杯ひろってきた。毎日水を換えてアク抜きもしている最中。もしまたカメリアが起きだしてカメ小屋に入ったら葉っぱを入れ換えようと思う。明日あたり、そっと少しだけ水を換えてやろうとも考えている。身じろぎをしないと心配で、少し迷惑かも知れないけれど生きていることを確認したい。

上まで書いてほったらかしだったのだが、昨日の急な冷え込みでカメリアが目覚めた。京都でも北の方では初雪が降ったそうだ。それなのに起きだして来たので、葉っぱをクヌギに半分ほど換え、水も2リットル換えた。

カメリアはカメ小屋に直行して股引にもぐりこんだが、また出てきて玄関内を一周した。しばしサンダルの上で休んだり、私の作業靴の上でまどろんだりしてからまた股引にもぐりこんだ。のべつ動き回った訳ではないからだいじょうぶだろうと思う。何日かしたら、また冬眠装置に入ってくれるだろう。そんな周期がだんだん長くなり、暖かくなってきたら今度は短くなるというやりかたで冬を乗り切るだろうと思いたい。
(カメリアが来てから749日目)

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【午後の喫茶店】のこと

2011年12月16日 10時09分01秒 | 随筆或いはエッセイ
半月前に村山孚という文筆業だった人が91歳で亡くなった。沢山の著作をものにした人で80歳を過ぎてからパソコンを使い【午後の喫茶店】というホームページを持った。江戸末期か明治初期に私の実家から分かれた家で、私の大伯母か大叔母がもう一度そこに嫁いでいるという親戚筋。以前にも紹介したが、私のまた従兄弟にあたる。生前に書いた『わたくしこと、このたび死去いたしました。・・・』という挨拶文が切なく心にくい。あんな風に生きて去っていけたらと思う。『午後の喫茶店』は下記アドレス。http://www2.wbs.ne.jp/~bokemon/
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狐の襟巻き

2011年12月15日 22時33分42秒 | 随筆或いはエッセイ

画像の狐の襟巻きは、子供の頃に見慣れていたものだ。姉が母から嫁入り時に持たされたけれど、一度も使うことなく箪笥に入ったままだったそうだ。持て余すので処分したいが引き取るか・・・と連絡を受けて、もらいうけることにした。

記憶というのは何とも曖昧でいいかげんなものだなぁ・・と現物を見て思った。もっと小さく細くてかわいい印象だったのだが、宅急便を開けてびっくり。こういうのは生き生きとは言わないのだろう。実に生々しい。姉の表現を借りるなら『迫力あり過ぎ』。

ネットで調べて見ると、赤狐というらしい。画像をいくつか見たが、ウチのほど赤くて見事なものはない。昭和の初めころ流行ったらしい。肢まであるのは、今では珍しいそうだ。その肢は何だかよじれていて痛々しい。中に綿でも詰めたらよかろうに、毛と皮だけのようだ。爪なんかもあったりして、おぞましい。眼はもちろん義眼だけれど怖い。口は骨や歯はなく縫い合わされているから細くて哀れを誘う。

思い出の品なので引き取ったが、どうしたものだろう。肢を切り取れば、マガマガシイ感じはなくなるかも知れない。首も取ったら、普通に襟巻きらしくなるかも知れない。尻尾を取ってはもったいないだろう・・・見事にふさふさしているのだから。と、こんな事を思うけれど、はたして誰が首に巻くのか・・。

この赤狐の襟巻きは、私の大叔父が大正の頃(?)にアルゼンチンに移住したのだが、移住する前か一時帰国した時か判らないが、祖母にプレゼントしたものだという。それを嫁である母が受け継ぎ、姉のものとなり、このたび私のところにもらわれてきたという次第。

先日韓流ドラマを観ていたら、イケメン歌手という設定の青年が、片方の肩にキツネかテンかミンクか分からなかったけれど、毛の襟巻きを垂らしていた。そしてその母親で歌手だという役の女優も同じようにやっていた。そうか、首に巻かなくてもそういう使い方があるのか・・・と思ったが、それを自分がやるなんてことは、こっぱずかしくてできそうもない。

全身最高のおしゃれを決めて、赤狐の襟巻きを肩に垂らして写真館で撮ってもらおうか・・と、ひらめいた。私が死んだら葬式はせずに家族で樹木葬なり散骨なりで済ますようにと言ってあるが、遺影には贅沢をしよう・・・と思う。

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盲亀カメリアの近況(その32) 夢遊する亀

2011年12月04日 22時46分01秒 | 盲亀カメリアの近況
急激に冷え込み、京都は12月にしてようやく紅葉真っ盛り。ウチから見えるゴルフ場越しの山も暖色に染まって美しい。落葉樹の容態は、寒くなると急激に暖色となり、やがて色を失い死んだフリをする。

ウチのカメリアはすっかり冬眠装置が気に入りここしばらく入りっぱなしだったので、完全冬眠に入ったと思ったのだが、今日の昼間はまた発泡スチロール箱から出てきてごそごそ動いていた。

画像の下側に少し黒く見えているのはスポンジゴム。カメリアが誤って落下した時の緩衝材。右側は、霜が当ると枯れてしまうので冬だけ玄関に入れておくベゴニア。植物を屋内に入れておくと多少温度が上がるという効果も期待して冬眠箱横に置いている。

今日は玄関でカタンと音がしたので、例によってカメリアが徘徊途中に滑ったか落ちたかと見に行ったら、土まみれになってひっくり返っていた。亀小屋からのスロープを上がり越冬箱に入るべしなのに、フタの上に上がりプランターに落下したのだ。プランターに落ちた時はベゴニアがクッションになって音はしないはず。そしてベゴニアをかきわけ土まみれになって今度はタイルの上に落下したという次第。

脳しんとうを起こしたのか生きるのに嫌気が差したのか動かない。死んだのかと不安になった頃、いつものように首を伸ばしてカタンと正常位にもどった。なぜ寒いのに目覚めてしまったのか・・・今回は前回のようにクヌギの葉っぱを山から集めて来ずにウチで拾い集めた枯れ葉を入れてるのが不満なのか。

この装置を作ってからつい最近まで、出たり入ったり、見るたびにどこかに移動していることが多かった。でも一番長く入っているのは亀小屋だった。小屋に入っているのを見たら、スロープや箱の上にツマヨウジ程の小枝を仕掛ける。これは007のジェームス・ボンドがやっていた応用。あとからどう動いたかが解る。間違いなくフタからスポンジゴムにダイビングしたりしている。箱から小屋に降りる時は滑らないように左側のタイル壁に片手片足を沿わせてソロソロ降りたりしてるのに、学習してるところと、おバカなままのところとがあるようだ。

においを嗅いでみると水がかなり臭う。くさいということは発酵して水温を上げていて、これで正解なのか。それとも水が腐って耐えられなくて出てきてしまったのか。水を半分ほど換えるべきか。大半の水を換えてしまったら、せっかくのバクテリアが減って発酵が進まないのではないか。などと日々ちぢに乱れる親心なんである。         (カメリアが来てから736日目)

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