【軍人という種族】
今までパレスチナ問題、石油利権などのことを詳しく知ろうとしないままにやり過ごしてきた。このブログにしても『鳥瞰ニュース』としながら、虫瞰ニュースのようなものになってしまっている。一匹の働き蟻から観た微視的日記のようなものだ。そこで近頃いきなりパレスチナ問題などを調べて読み始めた。
読みすすめてみると、世界のすべての問題がすべからく有機的につながっていて、どんないざこざでも個別的事件など何一つ無いと思えてくる。そして何よりも世界史の大きな転換点となったのが原爆だったのだと、はっきり解ってくる。
結論から言えば、原爆を製造するためにできてしまった軍産複合体はどんどん巨大になり、それ自体を維持するためにどこかでいつも武器を消費する戦争や紛争を必要とするのだ。
毎年八月になるとこれまでと違った角度のドキュメンタリー作品や証言が現れてくる。戦後65年を経てようやくという事が多い。今夏色々観て思ったことは『軍人という種族』ということ。ある種の才能があれば、このタイトルで何かが書けるかも知れないのだが・・・。
(まったく軍人という種族は、どうしようもないな!)という感慨を持ったのは、広島に原爆が落とされた後で日本の軍部から派遣された調査団が、被爆者に人道的配慮をせずに全くその反対であったということの証言。敗戦後に進んで、その調査資料をGHQに差し出したこと。原爆被害者を救済するために使うのではなく、ある意図の元に速やかにうやうやしくも差し出したのだということ。
その当時を知る内部関係者で元軍人へのインタビューがなされた。高齢の元将校は「新しい兵器というのは使ってみたいものですよ・・」と原爆をさして言っていた。何故すすんで被爆被害調査結果を差し出したのかという質問に、「731部隊のことがあったと思う」と証言した。戦争犯罪免除を得るために、原爆被害調査資料を「カード」として使った事も暗に示した。
もう一つ何かの放送中に映ったことだが、パウエル元国務長官(陸軍大将で退役軍人)の「核は兵器として使えない」という言葉。キッシンジャーも同様のことを言っているが、パウエルの言うのは純粋に軍人としての発想から言っているのだと思われる。
今のような核拡散状態では核がひとたび使われたなら、互いの国が壊滅的報復合戦になるので軍人や軍隊が用を成さないと心配しているのだろう・・・たぶん。核や毒ガスのような大量破壊殺人兵器の使用は牽制しあいながら、戦争の危険や紛争を煽り、持続的にシミュレーションをやり続けたいのが軍人なのだと思われる。
軍人というのは国家に忠誠をつくすように見えて、実はどこの国の軍隊の軍人であろうと一つの種族のように思えてくる。共通の利害の元に行動する共同体のような気がする。そのことは次回に書いて見たい。尚、テレビのドキュメンタリーはNHK.スペシャル〈封印された原爆報告書〉。
などと思ったことをざっくりと書くだけでは、何の力も持ち得ない文章になるのかも知れない。自分の覚え書きというだけになってしまうかも知れないが、このタイトルでしばらく書いてみたい。
今までパレスチナ問題、石油利権などのことを詳しく知ろうとしないままにやり過ごしてきた。このブログにしても『鳥瞰ニュース』としながら、虫瞰ニュースのようなものになってしまっている。一匹の働き蟻から観た微視的日記のようなものだ。そこで近頃いきなりパレスチナ問題などを調べて読み始めた。
読みすすめてみると、世界のすべての問題がすべからく有機的につながっていて、どんないざこざでも個別的事件など何一つ無いと思えてくる。そして何よりも世界史の大きな転換点となったのが原爆だったのだと、はっきり解ってくる。
結論から言えば、原爆を製造するためにできてしまった軍産複合体はどんどん巨大になり、それ自体を維持するためにどこかでいつも武器を消費する戦争や紛争を必要とするのだ。
毎年八月になるとこれまでと違った角度のドキュメンタリー作品や証言が現れてくる。戦後65年を経てようやくという事が多い。今夏色々観て思ったことは『軍人という種族』ということ。ある種の才能があれば、このタイトルで何かが書けるかも知れないのだが・・・。
(まったく軍人という種族は、どうしようもないな!)という感慨を持ったのは、広島に原爆が落とされた後で日本の軍部から派遣された調査団が、被爆者に人道的配慮をせずに全くその反対であったということの証言。敗戦後に進んで、その調査資料をGHQに差し出したこと。原爆被害者を救済するために使うのではなく、ある意図の元に速やかにうやうやしくも差し出したのだということ。
その当時を知る内部関係者で元軍人へのインタビューがなされた。高齢の元将校は「新しい兵器というのは使ってみたいものですよ・・」と原爆をさして言っていた。何故すすんで被爆被害調査結果を差し出したのかという質問に、「731部隊のことがあったと思う」と証言した。戦争犯罪免除を得るために、原爆被害調査資料を「カード」として使った事も暗に示した。
もう一つ何かの放送中に映ったことだが、パウエル元国務長官(陸軍大将で退役軍人)の「核は兵器として使えない」という言葉。キッシンジャーも同様のことを言っているが、パウエルの言うのは純粋に軍人としての発想から言っているのだと思われる。
今のような核拡散状態では核がひとたび使われたなら、互いの国が壊滅的報復合戦になるので軍人や軍隊が用を成さないと心配しているのだろう・・・たぶん。核や毒ガスのような大量破壊殺人兵器の使用は牽制しあいながら、戦争の危険や紛争を煽り、持続的にシミュレーションをやり続けたいのが軍人なのだと思われる。
軍人というのは国家に忠誠をつくすように見えて、実はどこの国の軍隊の軍人であろうと一つの種族のように思えてくる。共通の利害の元に行動する共同体のような気がする。そのことは次回に書いて見たい。尚、テレビのドキュメンタリーはNHK.スペシャル〈封印された原爆報告書〉。
などと思ったことをざっくりと書くだけでは、何の力も持ち得ない文章になるのかも知れない。自分の覚え書きというだけになってしまうかも知れないが、このタイトルでしばらく書いてみたい。