豪雪の冬を越えた後には、家の各所で雪害が発見される。
大抵のことは『あ~あ、仕方ないか・・この程度で済んで良かった』という諦めで済ましてしまう。
そうでもしないとやっていけないのが雪国。
屋根の点検に上がった。
2階の窓から小屋根に出て、小屋根から大屋根に上がるようになっている鉄ばしごを登る。
この鉄ばしごを昨年来てくれた関西の友人が珍しがった。
積雪自然落下方式傾斜屋根が流行る前の古い家には大抵作りつけに掛けてある。
私が子どもの頃はそれもなくて木製のはしごを、その都度掛けていた。
そうして屋根で見たのが弱肉強食の名残り。
三つ指の脚あとがあったけれど、大きさからみてカラス。
拐って殺すのを楽しんでいるようなフシがある。
今朝は不審な物音で目が覚めた。
スリッパを手に廊下や他の部屋を見回ったが、何もいなくて、それでも音がしている。
屋根からだなと気づくと同時に、カラスがトタン屋根の上を歩いているのだと理解した。
我が家の屋根は、食い散らかしの修羅場。