面白い本と、真面目な本と、勉強系と、娯楽系を交互に読んでいる。
【今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。】石澤義裕著WAVE出版。
ずっと前から著者のブログ『旅々沈々』を楽しくいつも読んでいて、旧知の間柄のような気がしている。
内容はほぼ解っているのに読み始めたら止められなくなるほど面白い。
面白いから早く読み終えるのがもったいなくて、ほかの読みづらい本をはさんで少しづつ読む。
【蟻の兵隊 日本兵2600人山西省残留の真相】池谷薫著 新潮社】
これはフォローしているあるブログで紹介されていた本で、タイトルは知っていた。
そういう内容であったかと、これは是非読まなければならないと触発されて、図書館で借りた。
ポツダム宣言受諾敗戦後の大陸中国は山西省で何があったのか、知っておきたいと思った次第。
【現代名詩選(上)伊藤信吉編 新潮文庫】
これはトイレ内の扉付き収納棚に入れっぱなしにしていて、ちょっと時間のかかりそうな時に籠もって読む。
近代詩から現代詩への流れ(巻末解説より)が紹介されていて、島崎藤村の『若菜集』の(初恋)から始まる。
「まだあげ初(そ)めし前髪(まえがみ)の/林檎(りんご)のもとに見えしとき/前にさしたる花櫛(はなぐし)の/花ある君と思ひけり//やさしく白き手をのべて/林檎をわれにあたへしは/薄紅(うすくれなゐ)の秋の実(み)に/人こひ初(そ)めしはじめなり//・・・」。
今こそちゃんと読まなくてはという気になって、トイレの棚から引き上げて読み始めた。
【ジョジョの奇妙な冒険 14 荒木飛呂彦 集英社文庫】。
50巻まであるのに、どれくらいかかるのか、そもそも読み切ることができるのかというレベル。
心の声その他すべてを絵のなかに組み込んであり、しかも小さい文字もあったりしてすいすいといかない。
この漫画は作画も内容も陳腐すれすれの奇妙さで、全くのタイトル通りだから寝る前に読んではいけない。
うたた寝していても気持ちの悪いグロテスクな夢を見てしまうので、眠くなったら楽しい本に切り替えるべし。
というようなサイクルで、あっち読みこっち読み、分からなくなって少し遡って読んだりして、全部がなかなか読み進めない。