小生物、ことに虫は居て当たり前の場所と、シャット・アウトされていて当然の場所がある。
前者の方であるウチの田舎でも、このごろ蝿をあまり見ない。
居なければ居ないで寂しいなどとは決して思わないのが蝿。
たまに家の中で見るのは小蝿で、銀蝿など入ってこようものなら、アルミサッシと網戸のおかげで逃げ出せないから、追いかけ回して退治する。
銀蝿は腐肉に集まる不潔な蝿なのだから。
害獣駆除をやっている友人が言うには、暑い時期は山で獲物解体しているときに銀蝿が大挙してやってくるので夏の3ヶ月はやらないことにしている、とのことだった。
ネバネバシートを外に仕掛けておいたら、小さいトカゲがかかって死んでいたからか銀蝿も多くかかっていた。
よく見ると、メタリックな輝きがなかなかに美しい。
2枚目の画像はナガコガネグモ。
石垣の上で所在なくじっとしていた。
毎月の半分は無人の屋敷になるので、ウチは蜘蛛なんぞも巣をかけ放題で小生物の楽園と化す。
私がやってくると、動き回るので蜘蛛の巣は振り払われるし、草も刈られるので小生物は逃げ回る。
というわけで、これは居場所を追われた主がしばし途方に暮れている風情。