鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

メルトダウン以後のことなど(その1)

2011年05月18日 00時30分59秒 | 個人的主張など
福島第一原発はメルトダウンが地震発生の次の日に1号機で起こっていたようだ。2、3号機も同様だとか。今回の事態で、どこまでだったら想定内で対策シミュレーションができていたのか、責任者に是非とも聞いてみたい。どこまでで止まって欲しかったのか。上限はどこまでなら何とか格好がついたのか。あれさえ持ちこたえてくれたらというウイーク・ポイントはどこだったのか。

原発はトイレのないマンションにたとえられるから、メルトダウンは病原菌を含んだ下痢をエレベーター内で漏らしてしまったようなものと理解したらいいのだろうか。すでに放射性物質を含んだ汚染水がかなり海に流出した。大気中にもチリが放出されて汚染区域が広がっている。

5月17日0時前のニュースを観ていたら、『国策による被災者』という言葉が政府から発せられ、最後まで国が責任をもって救済するそうだ。自民党が永きにわたって権力を行使して国策をすすめ、ようやく権力を握った民主党が失策の尻拭いをしていくことになるようだ。

しばらく思うままずらずらと少しずつ毎日書いてみたい。とどまっていては始まらないという気がしてきたから。始まらない?と自問してみる。もう終ってる!という囁きも聞こえてくるが、いいのだ、これではよくないのだ、と言う事でまた明日。

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軍事のこと

2011年05月04日 18時32分43秒 | 随筆或いはエッセイ
アルカイダのビン・ラディンが死んだ。オバマ米大統領は指揮官として作戦実行部隊が送ってくるリアルタイムの画像を側近と共に観ていたようだ。一番の超大国のトップが博愛とか友好とか協調などの倫理観より、一人の敵を殺す軍事に専念した時間だったのだ。就任以来の最優先課題だったと言い大きな成果だと強調した。根の深い問題を単純な構図に貶めて明るく報告しているようだ。ぞぞっとしたり、ざらっと感じたりで違和感やら居心地悪いやら。

英国ウィリアム王子が結婚式を挙げた。英国の男子貴族はみな軍人なのだろうか? 赤い衣装は軍服だ。検索してみると彼は陸軍近衛騎兵連隊の中尉であり空軍の救難ヘリパイロットだそうだ。まだあの国では男子たるものの最高の仕事は、国を守るという軍事なのか・・・とがっかりしたりする。190cm超えの長身だそうで、操縦席は窮屈じゃないか・・ECOではないな・・などと思いつつテレビを観た。

福島第一原発の事態は収まる様子がない。誰もが今更ながら『こんな危険なものだったか』と思っているのだろう。原発を所有するということは、もしも仮想敵国ということを考えたら、利敵行為に等しい気がする。核ミサイル攻撃でなくたって、何らかの一発の爆発攻撃でチェルノブイリやスリーマイル島状態が出現するのだろう。原発が散在しているのに日本はどこが安全なのだろう。小笠原諸島あたりか。

宮崎駿の《風の谷のナウシカ》を読み終えた。漫画だから観終えただろうか。なかなかにすらすらとは進めなかった。寓意が随所に込められていて、風刺が効いているなどと軽々しく言えないような奥深さがある。筋を追うのが難しかった。ブログなどで色んな意見が交わされているだろうが、一切まだ読んでいない。これから読んでみたい。楽しみだ。終り方に賛否両論があったそうだけれど、私は違和感のない良い終り方だと思った。むしろ少しあっけなかった。もう少し読者がその後を想像したり期待する余地を残して欲しかった。この漫画も壮大なスケールだけに、漫画的軍事のオンパレードだ。

東日本大震災は3.11という言い方が定着した。『ビン・ラディン容疑者殺害』という新聞見出しの横には、『9.11米、執念10年』とある。3.11は他所事他人事なのに、映像が目先にちらついてブログをなかなか書く気になれなかったのだが、軍事という括りで少し書いてみた。

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