アフリカ大陸の南東にあるマダガスカル島などに生えているというバオバブだろうかと思った。
とっくり状の幹に、あまり広がりのないポワポワとした枝葉の姿は異国情緒どころか異次元世界。
『野生の王国』といったテレ番で多く見たけれど、これはバオバブではなさそうだ。
診察血液採取から前立腺生検まで通った、京大病院の敷地内に立つ、ある退官教授の記念植樹なのだ。
私の好奇心の視線と思いは、太さ、形の異様さ、ミイラの包帯、植木屋の技術、新枝と若葉、石碑をめぐり、とりあえず撮ってみた。
とっくり状ではなくて少しずつ先細りだから、やはりバオバブではなさそうだ。
それにしてもこの太さ。
この記念植樹は誰の発案で、どういう資金で、どういうタイミングで行われ、管理されていくのだろうか。
記念植樹というものに一切、縁がなかったので全く知らない。
つづく(最近、息がつづかない・・体調ではなく根気の問題)
*ホースは何となく透明ホース(外径30Φ内径25Φ6m)にしてしまったけれど、リングが巻いてあるフレキシブル蛇腹ホースにした方がよかったと思われる。
*水道配管用のソケット30×20、30×25、50×40、キャップ内径30Φ。
*茶漉し2種類。
*衣装ケース。
合計約 4000円
・掃除機は現場仕事用に使っているもの(リサイクルショップで数年前に購入して減価償却済み)。
・掃除機の先、プラケースの内部は水道のソケットにテープを巻いてガラス瓶のフタをねじ込み、茶漉しをねじ止めした。
・ソケットに10Φ穴を16個あけて吸い込む空気の流れがかたよらないようにした。
・プラケースの2種類の穴は、偶然ぴったりのホールソーがあって簡単にあいた。
※ケース内のもの。
・キャップは、ニホンミツバチを吸い込んだ後に、ホースを抜いて外側からかぶせる。
・注射器は昔のファックスのインク補充用だが、付属品パイプの内径をすり鉢状に加工して、蜂に刺された場合の毒吸引器に改造。
・カードは、ガソリンスタンドからもらった現金客用(蜂の中でも蜜蜂だけが刺すと針が抜ける。皮膚に残った針を指で抜こうとすると根元の毒袋がつぶれ毒が体内に注入されてしまう。カードで針を払うのが良いそうなので用意)。
・とげ抜きも用意した(カードの右横)。
・発泡ポリスチレンで作った太鼓形のものは透明ホースの先にねじ込む栓(作業一時中断の際に6mの距離を蜂が逆行してくるとは思われないけれど)。
@実証実験をやっていないので、多少の不安はあっても、うまくいくに違いないと確信している(根拠がなくはない自信)。
@キイロスズメバチなどの巣に対しても使えるのではないかと思ったりするが、そういう転用は慎みたい。
六地蔵の内の一体;記事とは特には関係ありません。
この【・・辛い一日】を載せ始めてから、旧い友人から電話をもらった。
彼は昨年心臓発作を起こして救急ヘリコプターで搬送され、カテーテルのステント手術を受け一命を取り留めた人。
ブログを読み、心配をしてくれて、じつは自分も少しPSA数値が上がって悩んでいる様子。
ネットサーフィンで色々調べて、生検の前段階MRIにも引っかかるようだ。
ステンレス製のネット状パイプが心臓血管に入っているサイボーグだから。
心臓と前立腺じゃぁ場所が遠いし・・ステンレスはどうなんだろう・・という話をしたり考えたりするうちに衝撃的なことを言ってくれた。
生検をすることにより、がん細胞が刺激を受け、進行が促進されることがあるらしいと。
そういうことは受ける前に言ってくださいよ・・・。
一応悩むけれど、私の場合は結局踏みだしたはず。
上の兄の場合、生検は受けただろうけれど、切除切開手術はしない方を選んだ。
今はピンポイントの照射アタック技術が進んだので、早期段階なら切除切開はしなくて済むだろう。
どっちみち、私は特定の医師に全てを委ねるというより、京都大学医学部付属病院に命を丸投げするつもり。
幸いにして今回は癌細胞が見つからなくても、いずれは前立腺癌になる運命(遺伝子配列)なので、生検だって何回も受けてやる。
緩行性の下剤は早めに飲んで、腹はぺしゃんこにしていけば大丈夫だろうし、慣れてもくるだろうと踏んでいる。
九月になれば・・そういう映画があったけれど、九月になれば結論がでる。
この項おわり
六地蔵の内の一体;記事とは特には関係ありません。
ようやくにして、不快感の詰まった下腹部から、一定程度原因をひり出すことができて、すぐに懐かしの尿意がやってきた。
量はどれくらい必要かとコップを渡されるときに聞いていた。
多い方が分かりやすいと言われていたので、なみなみと採った。
それなりの達成感があり、気持ち悪さも半減して、指定された位置にコップも置き、スライドドアを開けると、看護師がドアの前にぴったり張り付いていた。
すぐにカップの中を見て、「血は混じっていませんね」と目視だけの検査。
「便に血は混ざっていませんでしたか?」とも聞かれた。
血管を破っていないか、血は止まったかということが最大関心事のようだ。
「お待たせしましたぁ、トイレ空きましたぁ」と奥に声を掛けていたから、私は長くトイレを占領した困った患者。
そうして、またベッドの部屋に行き、ズボンとパンツを自分で下ろし、看護師にオシメを当ててもらう。
予定された休憩時間は、患者の気分なんかの問題ではなくて、出血があるかどうかだけみたい。
時間が来て、オシメ内に滲出物はなかったから、会計して帰って良いことになった。
来院三回目にしてようやくスムーズに自動支払機のカード払いができた。
長い一日だった(病院をあとにしたのはまだ正午前だったけれど)。
つづく
クズの花;記事とは特に関連はありません。
もしかしたら、50人から100人に1人程度の、発熱から細菌による感染症、破傷風なんかに進んでしまうという少数派に入ってしまったのではないかと怯えた。
直腸の壁を針は突き破り前立腺に刺さるのだから、昔の注射使い回しによる肝炎と同様に、大腸菌その他が体腔と前立腺に便乗して行き着くのだ。
便乗という言葉がダイレクトにリアル。
そうこうしているうちに、どうしても脱糞したい気分に耐えられなくなって、看護師を呼んだ。
「ズボンと下着を下ろしてください」と言われ、尻のパッドを外してもらった。
不発に終わったトイレに再度座り、今度は本当に脱力して良いという安心感を得た。
括約筋周りが普段と違うので、いつものルーティンワークの流れにならない。
あまり力を入れたら何か別のものまで出てきそうで遠慮がちにいきむ。
長い時間をかけて、形を保てない軟便が、ついに、それもかなり出た。
そこで『何だそうか』と思い至る。
『オシッコがかなり溜まっているようだ』という医師の感触は、じつはS字結腸に溜まっていたウンコの圧迫だったのではないか。
緩行性の下剤の効き目は、自宅の排便の分ではなく、ただいま排泄した分だったのではないかと。
ずーっと気持ち悪かったのは、効いてきた下剤の軟便を無意識的に必死でこらえていたことによるのではないか。
それが元のあぶら汗、冷や汗だったのではないか。
全部が全部そうでないにしろ、半分はそれ、あるいは相乗効果の気持ち悪さだったのではないかと。
つづく
記事と画像の関連は特にはありません。
見栄を張ってみたものの、立ったままで構えてもオシッコが出てこない。
相変わらず腰回りは重苦しく気持ち悪くて、へそから股下までを切り取ってしまいたい気分。
フラッとするので、腰かけてトライ。
いつまで経っても出てこない。
もしかしたら、あまりのショックにオシッコをする感覚を忘れてしまったのではないのか。
ウンコはしたい感覚なのにオシッコが出ない。
生検の針で、尿意をコントロールする神経を傷つけられてしまったのではないのか。
最小に縮みこんだ不肖の息子の先っぽから、さっき出て行った看護師が細いホースを入れる事態になるのだろうか。
そのように焦るばかりの時間が経つばかり。
ドアの外から「大丈夫ですか」と声がかかる。
「もうちょっと待って」
しばらくして、またもう一度同じ問いかけ。
「出ないみたい」と応えてズボンを上げた。
「また後でしましょう」と慰められた。
無駄な努力に終わり、放出できなかった寂しさを胸に元のベッドへ戻る。
記事と画像に関係はありません。
気分が悪くなるという状態を経験したのはどれくらい前だっただろう。
悪酔いして吐くと脂汗が出て、世の中が歪んで回転状態になることがあったけれど、吐き気が起きそうで起きないから少し違う。
高熱を出した時のフワフワしたりフラフラしたりする感じはないから、それとも違う。
直腸及び前立腺になされた経験のない仕打ちを、全部ひり出してしまいたいという衝動が心底というより下半身の奥底から湧き上がっている感じ。
あんがい度胸が無いのだなと、自分にがっかりして、医師と看護師に対して恥ずかしいとも思った。
ようやく、パンツとズボンの着用を許されたが、起きるのもやっとの感じ。
看護師はチラチラと見るだけで、パンツをはかせてくれたりはしない。
モタモタと深呼吸しながら身づくろいしてから、別室に連れて行かれ、ベッドで休んでいるようにと指図される。
「オシッコがだいぶ溜まってるようだと先生が言ってましたが、オシッコに行きますか」
「オシッコは出血があるか調べるのでカップに採ってもらいます」
それから、部屋を出ると廊下の椅子に患者か付き添いか3人ほど座っていた。
外観ではわからないはずだけれど、自分が尻にパッドを当てていることを意識した。
処置室の専用トイレは1坪ほどもあって、あらゆる事態に備えた設備が施されているようだ。
看護師が採尿カップを持ちながら一緒に入ってきて最新式便座に手をかけ、「立ってしますか? 座ってしますか?」なんて聞くんである。
「立ってします」なんてプチ・プライドを私は示し、採尿カップを受け取り、若い看護婦が出て行った。
記事の内容と画像は特に関連はありません。
ズルリと器具が抜かれた後、「止血しますから」と言うと同時に指挿入(多分)、そしてグルリンという感触。
もう、それくらいは大したことないという感じ。
そうして全てが終わり、尻をかいがいしく清拭されたのでありました。
他人に拭いてもらって気持ち良いと感じる趣味はないので・・自分で拭きたい・・拭いた紙をシゲシゲと見たい・・という欲求が湧いたけれど、黙ってされるがまま。
「大丈夫ですか? 気分は悪くないですか?」と看護師に聞かれた。
すごく気持ち悪い・・吐きそう・・吐けないと思うけど・・早くトイレに座りたい・・と答えた。
1リットルのビーカーにキッチン・タオルを入れたような容器を渡され、「しばらく、このままで休んでいてください」と言われる。
オムツ・パッドを当てられ、下半身は小さめのバスタオルが掛けられただけの状態で、休んでいろというのはむごい。
人たるもの、パンツをはいてこそ、ふんどしを締めてこそ、自分を保てるのではないのか!?
つづく
本文とは特に関連はありません。
『では器具を挿入します』と言われて、壁に向かったままハイと応えた。
今から思えば、どんな器具を入れるのか見せてもらわないでしまったのが悔やまれる。
胃の内視鏡検査の時みたいに、モニターを見せてくれたらいいのに。
大規模スーパーなどにあるお客様アンケートと同様の、患者さまの声というような投稿箱が設置されていたら書いてみようか、それともダイレクトに申し出るか。
強めの圧迫感があった後、ぐるぐるかき回される感触があり、かなり気持ち悪い。
『注射で取る時にガチンと大きい音がしますが驚かないでください』と言われる。
ガチンと音が鳴る時に少し痛いが耐えられないほどではない。
でも、器具が動くのが気持ち悪い。
4回までは数を数えながら余裕を持って耐えられた。
『あと4回ですから頑張ってください』と言われたあたりから怪しくなってきた。
下腹部が痛くて気持ち悪いという状態は、とにかくトイレで出し切りたい、原因を取り去るためにイキミたいという強い欲求だけが高じる。
裸の下半身に冷や汗がダラダラ流れた。
顔にも汗が噴き出し、タオルを持ちながらベッドに上がったのが役立った。
下半身の方には小さめのバスタオルが掛けてあるけれど、看護師は拭いてくれたりしない。
難しい反対側なのか、奥の方なのか、とにかく最後の4回はハーハー言いながら、はやくしてくれ〜と念じつつ我慢我慢の数分だった。
指と胸に付けた心電図計測装置と、腕に巻かれたままで時々図られる血圧心拍は正常範囲なのか、中止する気配はないというのか、そういう素振りを医師も看護師もあらわさない。
辛抱強いという自負が崩れそうになったが、なんとか堪えて8回が終わった。
つづく
記事とは特に関係はありません。
看護師に質問を受けている時に、前回処方されて持参した痛み止めを呑んだ。
前日の夜に緩効性の下剤も呑んだ。
お通じはあったかとも聞かれ、『はい』とは答えたが、下剤を服用したにしては毎日の排便と同じだったなぁという一抹の不安がよぎったのだったが・・・。
呼ばれて診療室に入ると、初診とも指を挿入されての触診時とも違う医師がいた。
細かいワーキングシェアというのか、分業化専門化がなされているようだ。
看護師に、夏風邪からの喉の不調が少し残っているので咳き込むかもしれないと伝えていたのを、医師が不安げに聞いてきた。
場合によっては延期しなくてはならないと思っている様子。
熱もないし、咳き込む前に言ってくれたら問題ないということで実行することになる。
生検の刺す位置を決めるためにMRI画像を撮るということだったから、大掛かりな装置があるのかと思ったら目立つ器具はなかった。
下半身を丸出しにしてベッドに寝てから壁側を向き膝を曲げる。
指で触診します・・失礼します・・・と挿入。
前回より、『うっ』という感じがある。
つづく
画像は本文とは特に関係ありません。
説明書に『検査後1時間程度外来で様子を見て、特に異常がなければ帰宅していただきます』という文言があったし、口頭で運転してこないようにという指示もあったので電車で行った。
処置室に来るようにという指示があり、最初に看護師から質問を受けた。
これから三つの言葉を言いますから繰り返してください。
桜、猫、電車。
後でもう一回聞きますので、覚えておいてください。
何で来ましたか?
京阪で来ましたと答えた。
あ、電車ですね!?
『少々トンチンカンだったな・・・自分で車を運転したり、自転車やバイクで来てないかを確認したかったのか・・・』
どなたかと来ましたか?
独りで来ましたと答えた(大したことないとタカをくくっていたから)。
今日、病院に来てることを誰かが知っていますか?
処方された薬以外に何か呑んでますか?
さっきの三つの言葉を言ってください。
尿が溜まり気味の方が良いのですが、30分ほど我慢できますか?
血圧も体温も正常ですね。
というやりとりの後で、呼ばれるまで検査室の前で少し待った。
日常ではありえないような酷いシーンを見ても、私は吐き気をもよおしたり食事ができないということはない。
身体に受ける痛さにも比較的強いという自信があり、指をけがした時に部分麻酔をした後で爪を剥がすシーンも、自分への施術を一部始終観察した。
そうして肛門への触診さえ平気だったこの私が、前立腺生検を受けている途中で、もう堪えられないという感覚になった。
普段は下半身には汗をかくことは、ほとんどないのに、冷や汗がダラダラと下半身に流れた。
日本海の日没をどこで撮ろうかと思いつつ車を走らせる。
いつものように、上越で北陸道に乗ることをせず、海岸に沿って下道を行く。
私が田舎を去ると雨が降ることが多いらしい。
今回もそのようになりそうだと、作物の水不足を気にしていた近所の人が喜んでくれた。
台風の影響からの雲があり、はっきりした日没は望めないかもしれないので、この辺りで手を打った。
撮ったときには気づかなかったけれど、右半分にうっすらと見えるのは方向からして佐渡島。
2016年8月16日上越市は名立谷浜の海岸線道路より。
上の画像は神社の高床床下に作った巣。
下の画像は日本家屋の伝統的な板壁の隙間に作った巣。
『作られた巣』と書く方が自然な表現かもしれないが、思い入れがだんだんと深まって、ニホンミツバチの立場からの書きようになった。
ニホンミツバチもツバメやスズメのように人間社会の近くでうまく人を利用して共生しているようだ。
床下の巣から蜜を採ろうとするなら、巣を丸ごともぎ取るか、縦何分の一かを掻き取るしかない。
それよりは、来春の分封(分蜂)を狙って、適度の距離に飼育箱を設定した方が良さそうか。
板壁隙間の巣は板を部分的に着脱式にしたら、毎年蜜が摂れるかもしれない。
古い友人の家と裏の神社でのことなので、彼の敷地何箇所かに巣箱設置の話ができた。
ますます趣味が高じて忙しくなる。
枝豆を作ってみて初めて、花がこんな咲き方だと知った。
同じ豆科でも藤なんかに比べたら、大豆は葉っぱが茂るし茎の分かれ目に地味に咲くから気づかない。
今回のお盆には、中生(なかて)が食べごろのはずだったけれど、早すぎたので茎ごと抜かないで、豆自体の育ち具合を手探りで見ながらザルに一鞘ずつもいだ。
お客さんにだすと、茶菓子には手をつけなくても、枝豆は必ず食べてくれる。
画像の分は晩生(おくて)の花。
彼岸には食べられるのかどうか。
枝豆のゆで方はすっかり身についた。
農事も家事も何をするにも私は晩生。