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空にいるような軽い気分で・・・
鬼の居ぬ間に洗濯
2020年02月29日 00時07分07秒
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散歩は夢中
おそらく人出は少ないだろうとふんで梅を見に行く。
普通のこの時季ならば、あらゆるところからの観光客で大にぎわいになるはずの城南宮の神苑。
新型ウィルス騒ぎで見物客も少ないだろうと、雨も降りそうな中わざわざ出かけるのだから、鬼の居ぬ間にどころかこちらが鬼。
中国語は耳にしなかったし、理想的に人は少なく自撮り棒も一人居ただけだし、どの場所でも体が接触しそうな渋滞はなかった。
冥土の土産に最期の花見といった感じの人も居ないことはなかったけれど、大抵は健康に自信のありそうな人たちに見えた。
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天女降臨伝説
2020年02月28日 00時00分00秒
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散歩は夢中
霊園の奥に天女降臨伝説の碑があった。
天女の伝説は滋賀県の琵琶湖北東に位置する余呉湖にもある。
余呉湖は周囲7km足らずなので、私は以前歩いて一周したことがある。
衣掛けの柳というのがあって、天女が羽衣を掛けて水浴びをしたということになっている。
琵琶湖にはコハクチョウが飛来する場所が何箇所かあるから、白鳥を天女とみなした想像力のおかげか。
三橋節子の『湖の伝説』と題した絵も観たことがある。
天ケ瀬地区にもそのような伝説があったとは、全く知らなかった。
天ケ瀬のダム湖は鳳凰湖と名付けられている。
平等院鳳凰堂にあやかったものだろうけれど、天女降臨伝説があったのなら、それにちなんだ名にしたらよかっただろうに。
それにしても天女降臨となれば、必ずや裸体の水浴びとなるイメージ。
きっと、何かしらの事情で天に帰れなくなり、村の男が嫁になってくれと頼み、子もできて、でも秘密があって、男がついつい約束を破って、天に戻って行く物語なのだろうと思う。
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はずみがついて墓地霊園巡り
2020年02月27日 00時00分40秒
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散歩は夢中
知り合いのお墓を偶然に見つけたから、はずみがついた。
そうして、たぶん在るはずの別の御宅の墓を捜したのだけれど、そちらは見つけられなかった。
事務所で聞けば簡単に教えてくれるかもしれないと思いつき、尋ねてみたけれど結局ここではないだろうということになったのが前日。
しっかりと目標を立てていたのではないけれど、なんだか中途半端に終わるのが残念で、今度は車で別の候補地へと遠出した。
天ヶ瀬ダムから山に上がって行くと、天ケ瀬墓地公園に市の墓地があり焼き場を兼ねた斎場もあり、それとは別に他の霊園もあり、ペット霊園もある。
それぞれの事務所に直行して問い合わせてみるのだが、結局見つけられなかった。
せっかくだから値段の看板も写す。
はじめの画像のコンパクトな銘板だけのように見える墓石群が樹木葬。
25万円とあるから、たぶん倍額の50万円くらいあれば、すべて賄えるだろう。
合祀墓は8万円とあったから、最低15万円ほど残しておけばよいということ。
私は末っ子だけれど、生家の墓を守っている格好になっているので微妙な立場にいる。
分家初代なので、一般的サイズの2平米ほどの墓を自分で構えるべしだが、そんな甲斐性もつもりも無い。
遺骸遺骨の処置は遺された者の考え一つ、でも、これこれこうして欲しいといった希望を伝えておこうという気も今のところは無い。
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思いおもいの墓碑銘
2020年02月26日 01時09分05秒
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散歩は夢中
墓石に刻む文字を選ぶにあたり、伝統をあまり気にかけない人もいるようだ。
彫り直しはできないのだから、考え抜いた末に辿りついた結論。
先祖、肉親、逆縁、伴侶に向けて念じたり声を掛けたりの凝縮。
そうですか、そのようでありますか。
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墓地の眺め
2020年02月25日 00時49分49秒
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散歩は夢中
門扉が開いていて駐車場があるとわかっていても、ちゃんとした用がなければ墓地には入りずらい。
宅地造成よりも墓地造成はひな壇が狭くてよい分、やりやすいのではないか。
そんなことを思いつつ、我が徘徊は墓地にまで及び、急な坂道と階段を高み高みへと徒歩で登る。
ひな壇造成の都合なのか、下界を見下ろす墓石列に背中合わせの列もあったりする。
高台の斜面にいても、下界を見下ろさず、さらなる高みを望み見る人にふさわしいのか。
値段は違うのだろうけれど、先着順に選べるのだろうし、背伸びしつつ妥協もしつつ選ぶ墓地。
同じ苗字で並んでいる墓があったのは、分家となった仲の良い次男三男が示し合わせて購入したのか。
この墓地(宇治霊園)にあることなど全く知らなかった知り合いのお墓に遭遇。
これは邂逅と言うべきなのだろう。
奥さんは15年以上前に亡くなり、彼も3年ほど前に亡くなり、他所に住んでいる子供さん方は家を売り払い、すでに違う人たちが住んでいる。
良いところばかりの性格で優秀な人でテニスを教えてくれた人でもあったから謹んでお参りする。
同時期に団地に越して来た仲間だったが、奥さんの存命中にお墓を購入したようだ。
夫婦二人の名前部分の彫りが新しく白っぽかった。
別のお墓に埃が出ないように覆いをしてコンプレッサー音を響かせ、作業をしている人がいた。
存命中に墓を作った印の赤い色が入っていた名前を、亡くなったから赤を削り取っているのだろう。
墓石が展示品特別価格で売られていたが、これに墓地の権利値段が加わるのか。
霊園管理棟の池にいる錦鯉は、覗きこんだら餌を催促して口を水面からパクパクする。
テグスのような糸が張ってあるのはミサゴ(鷹)対策なのだろう。
霊園の鯉もそれなりにシビアな生き方をしている。
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寺社の境目
2020年02月24日 00時39分39秒
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散歩は夢中
天台宗のお寺にして神仏習合の山王鳥居。
この変わった鳥居は比叡山の滋賀県側麓にある日吉大社が始まりという。
4日前の『街路樹の勤め』の画像右上に写っている鐘つき堂はこの聖天さんのもの。
社と本堂はそれぞれ別々にあるから、坊さんと神主さんと別にいるのか?
お勤めの5W1Hはどんな形式か、朝早く行けば拝見できるのかどうか。
いつかその場面に出合ってみたいもの。
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椿の色目
2020年02月23日 00時13分55秒
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散歩は夢中
今まで見たことのないほどの色目の艶やかさと蕊を隠した重厚な襞に『おー』と驚いた。
山茶花だろうと思い、昨日の茶の木に続くタイトルとして、『山茶花の色目』としたかったのだけれど、調べてみたら椿らしい。
唐子咲きというようで、唐子の派手な衣装と可愛い頭に見立てたのかと思えば、不思議にしっくりしているように思う。
道にはみ出して咲いていたけれど、こうも綺麗だと邪魔だなどとはちっとも思わない。
赤い普通の椿や山茶花やチューリップや彼岸花はあまり好きではないがこれには参った。
薔薇の真っ赤な大輪にしびれたこともあり、見事な赤はじつは大好きで、化粧品会社のポスターモデルのルージュなんか特にいい。
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茶の木の定め
2020年02月22日 00時15分00秒
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散歩は夢中
茶畑の木は弓形トリマーで刈り上げられ背の低い生垣状態。
均一だから見ようによっては青虫の行進、あるいは青い列車の操車場のようだ。
この景色はよく見るのに、茶摘み作業をしているのは見たことがない。
茶摘みの時季になると、茶摘みアルバイトを募集するとかで、やったことがあるという人も以前知り合いにいた。
籠に摘んできた葉を車の荷台から受け取る係をやったという臨時雇いさんから聞いた話では、摘み子(パートおばさん)の性格がよく分かるそうだ。
中の茶葉を見るだけで丁寧だったり粗かったり手早かったりゆっくりだったりが一目瞭然なのだと。
寒冷紗が引っ張られて茶畑全体を覆うと陰気な景色になる。
この人工的な緑がトリミングされるときの香りにはいつか出会いたい。
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庭木の務め
2020年02月21日 00時20分00秒
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散歩は夢中
これも役目と書くべきところを、今度は務めとした。
カイヅカイブキの剪定でこんな形は見たことがない。
純和風家屋の場合は玄関脇に松の木があって、枝を一本横に伸ばして支えがあって、というような決まった形が多い。
この御宅も庭師が定期的に入って全体を整えている様子がうかがえる。
よく見る伝統的な石垣に植木なのに、洋風住宅メーカーの家を建てちゃったから、庭師が和洋折衷に苦心してロケット型剪定にしたのか。
撮ったときには気づかなかったけれど、左端にソテツ(?)の葉っぱが見える。
あるがままを受け継ぎつつ自由を標榜する人が住んでいるに違いない。
追記;いくらなんでもヤシはないだろうと思い直し、ソテツに訂正。
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街路樹の勤め
2020年02月20日 01時28分01秒
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散歩は夢中
役目と書くべきところを、あえて勤めとして、思い入れを表したくなる樹なのである。
出すぎたところをことごとく抑えられ、戒められて形を保つ。
そのようにされてきたけれど、この街路樹は年を経て太りすぎた。
昨今の自然災害多発の煽りで、倒れてしまうのも、そう遠くないと思われる。
それともそうなる前に市が大きい順に切り倒し、細い若木に交換していくことになるのかもしれない。
田舎の自然の中で育った人間の目から見れば、こんなに登りやすい樹はない。
街の子は木登りなんぞは、させてもらえないのか、登って遊んでいるような姿は見たことがない。
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不可思議な垂れかた
2020年02月19日 09時14分09秒
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アングル
蜂蜜に巣材のような不純物が混ざっているのを見つけて、ひと様に渡る品であれば、これはマズイと漉すことにした。
不織布を3枚重ねにして、コーヒーのドリップ式に垂れさせた。
寒いのと2枚で良いところを3枚にしてしまったのとで、ストーブの前に置いたのに、しずくのようにしか垂れない。
仕方ないので不純物は爪楊枝にくっつけて取り除き、もう漉すこともいらないと箸を突き刺して穴を明けた。
そうしてスムーズに蜂蜜が垂れ始めてから、均一な流体にあるまじき垂れ方に気づいた。
どういう力が働いて、落下の途中で少し膨らむなどということが起きるのだろう。
粘度のある塊があって、それがぶらさがったような状態だろうかとも考えた。
ところがしばらく見ていても、確かに垂れているのに、同じ形を保っている。
下から押し上げるような力がかかっているのか、などとも考えてみる。
そうして、ほぼ垂れ落ち、雫だけになってから原因が分かった。
先の縮れた極細の糸が不織布の穴からぶら下がっていた。
粘性が強いから真っ直ぐの落下でも、淀みというのか停滞が起きているということのようだ。
不織布を割り箸で無理やり突き破ったときに、糸が2センチあまり垂れたのだ。
不織布でも糸がほつれるのか!?
テレビのコマーシャルなどでは、トリックアートや、日常ではありえない現象を作り上げて見せてくれる。
以前、水道の蛇口(バルブ)が宙に浮いていて、口から水が勢いよく流れ落ち続けているシーンを見た。
どこで見たのか忘れてしまったけれど、その時の違和感の面白さは強烈だった。
話はずれるけれど、現代文明から離れて暮らしている何々族の数人を東京に連れてきて、彼らの反応を面白がるというテレビ番組があった。
上から目線の嫌味な感じもあるけれど、それは置いといて、彼らが帰国するときに何が欲しいかと聞いてみると、蛇口が欲しいということだった。
見るものがすべからく奇跡の夢の中の状態にしばらくいて、一番印象に残って欲しかったのは、ひねれば無限に水の出る蛇口だったということ。
先の話の宙に浮いたまま、延々と水の流れる蛇口は、おそらく出口より少し細い透明な水道パイプが下から立ち上がり蛇口に差し込まれて固定されていて、水を噴出させているのだろうと、しばらく見てから結論を出した。
この種明かしはたぶん正解だろうと思う。
それで、何がどうしたということになるが、日常の違和感もこの程度なら良いけれど、国会中継の嘘つき答弁を観ていると、『どうしてなんだろう』と謎は解けない。
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固まった蜂蜜を元に戻す
2020年02月18日 09時44分09秒
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養蜂
寒い部屋に蜂蜜を置いていたら、固まらずに変化なしのもあれば、分離してしまうのもあり、完全に固まってしまうのもあった。
わずかな何かしらの菌の作用で、そのように別れてしまうのかもしれない。
60度までのお湯で湯煎すると元に戻るということなので、試行錯誤をして一応の結果を得た。
鍋の底に皿を置いてから蜂蜜瓶を入れ、ガス点火で温度を上げていくのだが、60度になっても、すぐには元どおりにならない。
しかもガスコンロでは水温60度以内を保つのが難しい。
石油ストーブの上で55〜58度位に保てる位置を見つけるのが一番良いと分かった。
灯油缶の入るフタの方に鍋尻を半分ほどずらすとちょうど良い。
時間にして2時間ほどで全くの元どおりになる。
均一に固まっているなら、自家用としてパンにつけて食べるときに便利で良いかもしれないが、ウチはパン食の習慣がない。
4つも注文をいただいたからには、安売りしてしまったけれど蜂蜜っぽくなければならないから、必要に迫られ湯煎方法確立。
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日野の里を逍遥 おまけの5
2020年02月17日 00時23分23秒
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散歩は夢中
久しぶりにデジカメを持っていったけれど、スマホとたいして違わない性能だから4枚ほど撮っただけ。
それでもイソヒヨドリの画像をズームアップして撮れただけでも甲斐はあった。
最高にズームアップして撮ったからか、トリミングしてしまうとボケてしまう。
検索してみると、わがCanon Power Shot A700は2006年発売の製品。
仕事で画像を電子メールに添付しなければならないことになったとき、必要に迫られて買った。
10年余りは役立ったから減価償却は済み、モニター面は傷だらけ、レンズ周りに何箇所か凹み傷がある。
閑話休題、イソヒヨドリは磯辺りにいるはずなのに、内陸でも時々見られるようになった鳥だとか。
京都の桂川土手で見たこともあるし、滋賀県でも見ている。
初めてイソヒヨドリを見て、『青い鳥だ!』と驚いたのは丹後半島の海岸岩場だった。
同じくらいの大きさのムクドリは翼が短いので、バタバタと必死に飛んでいるように見えるが、イソヒヨドリはパワフルにビューンと飛んでいく。
ヒヨドリと付いているけれど、ヒヨドリのようなパタパタしては羽根を休める波形飛行ではない。
ツグミも似たビューンなので、調べてみたら、ツグミもイソヒヨドリも同じヒタキ科だった。
繁殖期が間近なのか、もう1羽離れて飛んでいるのを見たから、この先この場所でイソヒヨドリが頻繁するのかもしれない。
ウチから2km足らずのところで、青い鳥が見られると思えば、日野辺りを目標の散歩が増えそうだ。
ハイキングをよくやっていた頃は双眼鏡も必ず持ち歩いて、我流バード・ウォッチングだって趣味にしていたのだからして。
追記;ネットで調べてみたら、ムクドリは翼が短いわけではない。羽ばたき続けるからか、見た目にバタバタした飛び方の印象がある。ツグミは連続してはばたかないけれど直線的な飛び方をして波形飛行でない。イソヒヨドリも多分そのようであるのは、翼の形か筋力の違いか。ネットサーフィンでは調べがつきにくいので、専門書を見る機会でもあれば、鳥の翼比較、飛行形態を調べてみたい。見た目と感じたままを書いては間違いを起こすこと多々で面目ない。
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西成を覗く
2020年02月16日 00時01分15秒
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アングル
急に入った用で大阪西成区に行ってきた。
地上300mの、今のところ日本1高いビル、あべのハルカス前を西に進んで、新今宮駅を南に行った南海萩ノ茶屋駅辺り。
大通りから南に行くと景色が一変するからと言われていて、だいたいの予想はついていた。
日雇い労働者相手の格安宿が多くて、何やらしゃがんで店開きしている人とそれを取り巻くおっさんたちがたむろしていた。
マスクをしている人はあまりいない。
自転車で通る警官や、競馬か何かの放送をラジオ片手に聞いているマシな身なりのおっさんはマスクをしていた。
待ち合わせした人から聞いた話では、この辺りの安ホテルを利用する外国人観光客が結構いるようで、あべのハルカスとこの地区を見比べ、「アメイジング!」と喜ぶのだそうだ。
そうして、この地区にたむろする人達は外人に気後れもなく話しかけたりするので、それも喜ばれてるんだとか。
ひと頃よりずっと街が清潔になり、悪臭もなくて、身なりも小ぎれいになったのだという。
どこそこで炊き出しがあるとか、衣服を配っているとかの情報は瞬時に皆さんに伝わるのだと。
情報が一番大事だからと、この辺りを知り尽くしているように語ってくれた人との用は1時間足らずで終わり、外国人観光客向けのBARと自動販売機とあべのハルカスを撮っただけで帰途につく。
車だったからそそくさと帰ってきてしまったけれど、身一つで行って徘徊してみたい場所だ。
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日野の里を逍遥 その4
2020年02月15日 06時12分21秒
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散歩は夢中
日野岳を醍醐山方面へと下って行くと、途中で急に眺望が開ける岩場があって、通称パノラマ岩。
日野の町内からも肉眼で見える岩なのだが、誰の仕業なのか白いペンキが塗られていて、なおのこと目立つ。
春霞がかった景色なので確かめなかったけれど、大阪神戸方面のいろんな建物や山が見える。
そこからもう少し降りると、ユーレイ峠があり、右に行くと奥炭山、左は醍醐、突っ切って行けば醍醐山に登れる。
誰がユーレイ峠と言い出したのか、先のパノラマ岩もそうだが小さな標識看板とともに野外活動センターの都合かもしれない。
もうひたすら近道をしながら下って帰りたいから左に行く。
この道は牛馬の道と言われていて、荷車だって通れたはずのゆるい勾配のそれなりに広い道。
途中の倒木に目を引く模様のサルノコシカケが生えていた。
木にくっついて年輪そのものを刻み、1年ごとを表している模様なのかもしれない。
大小10個近くあったのがみな同じ模様だったから、一個を剥ぎ取って持ち帰る。
堅くてカラカラに乾いているから、ポケットに入れても負担にならない。
醍醐まで行かずに途中で左に折れて、ぽんちゃん池を目指す予定が、とんでもなく倒木が多くて道も崩れていて牛馬は無理な道になっており、ぽんちゃん池に行く道も大木が折り重なって倒れていて無理。
仕方ないから醍醐に向かったが、これが流石に牛馬の道だけあって勾配がゆるく、葉を落とした木々の隙間から見える住宅街がどこまで行っても見下ろす高さのまま。
そのうち、牛馬の道がそれらしさをなくして、もろにけもの道っぽくなったので、分岐にきたところで左折。
降りているから近道だろうと踏んだけれど、見たことのない送電線鉄塔にたどり着いた。
こういう山の中の鉄塔は何の注意書きもなく柵もないから、遠慮なしに真下から撮る。
以前にも他の鉄塔を何回か撮ったのだけれど、又も下から遠慮なく。
変に意味深に書くと閲覧数が増えたりするんである。
初めてのショートカットを行くと、どこかの寺の裏に出て、こっぴどく強風被害に遭った痕跡に出くわす。
廃寺の風情は映画の撮影なんぞに使われていいくらいのものだ。
かたづける前に東映の撮影所なんかに売り込んだらどうだろうなどと思いつつ、ようやく人里に下り立ち帰路についた。
まだまだ行けると足を伸ばしたら、とんだ逍遥となり、稼いだ距離は12.5kmで19800歩の47階。
近々、体調万全に臨まなければならない商用が控えているので、逍遥はしばらくほどほどにすべしと心得る。
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