一回どういう経過を経て結論が出るのか、ものは試しとムラサキシメジを食べる前に保健所へ行ってみた。
以前、保健所には井戸水の水質検査を頼んだことがあって、行ったことがあるのに、10年前だと記憶があやふやで道が分からない。
一筋間違い、Siriに聞いたりしてようやく着いたのだが、なんだか閑散としていて鍵が掛かっていた。
移転ということはないだろうと思いつつ呼び鈴を押しても反応がなくて、しばし考えてから、はたと気づいたのは日曜日という事実。
市民の健康の一端を担う公僕なのだから、日曜でも宿直とか日直とか居るのではないかなどと考えたわけではなく、闇雲に突っ走ってきた結果がこれ。
そうなると、意地でも保健所に茸を見せて判断を仰ぎたいので、次の日の朝に出直した。
保健所には検査官というような人が居るのではなく、よく聞き取れなかったのだが、専門家先生のところに持って行くというような話だった。
先ずは住所氏名と、採取場所や生え方の特徴などをアンケート用紙に書いた。
一応採取した全て持参しザルの方を見せたのだが、一本だけ姿の良いのを預かっても良いかとポリ袋を取り出した。
『これで良いですか』『いやその隣のものが・・』というやりとりがあって、私は素手で掴み、職員は一切触れずにポリ袋の口を開けて受け取った。
結論が出るのは、本日中は無理かもしれなくて、明日の夕方になるかもしれないということだった。
明日の夕方なら茸が傷むかもしれないではないかと考え、『では調理はするかもしれないけれど食べないで結果を待ちます』ということにした。
『結果は電話でお知らせしますので、それまで食べないでくださいね』と言われて、保健所を後にした。
つづく
雨ばかりで外に出ない日が続いたからには、シイタケ(椎茸)が大化けしているだろうと見に行った。
大化けまではいってなくて、良さそうな大きさと量のバター炒め2食分は出ていた。
それとは別に何となくの予感があり、普段は行かない奥の方に行ってみて見つけたのが紫の茸。
ムラサキシメジ(紫占地)かと思い、しめじの名の通りに、無闇に歩けないほど地を占めている。
スマホの『調べる』もムラサキシメジと迷いなく示すので形の良いしっかりしたものだけ採集した。
幼友達に画像を送ったら『ちょっと色が綺麗すぎるね』と言う。
シメジにしては笠が大きく広がり過ぎのような気もして保健所に持ち込むことにした。
2週間前ほどだったか、あまり高くない山に夫婦で登るのを趣味としている同級生が大量にいかにも食べられそうな茸を山で採ったと、グループラインに上げた。
皆の意見としては、危ないから食べない方が良いというのがほとんど。
茸の種類を聞かれても他人には言わない、採っても確実に知っているもの以外は他人にやらない、食べさせないということを家訓とすることに決めたと、私は応えた。
結果、彼は廃棄処分を決断したが、その後で保健所からのお知らせのようなものを見つけた。
キノコを採ったら他人に種類を聞かずに保健所へお持ちくださいというものだった。
つづく
富山氷見産のブリを柵でもらったのだが、見ると皮がほぼ白いので、これはまさしくトロ部分。
切ってみるまでもなく、脂ギトギトでとろけるのかと思いきや、ブリトロぷりぷり。
全部を刺身で食べるとなると、たぶん飽きてしまう。
だからといって、せっかくのトロなのに、ブリ大根などと熱を加えて変質させるのは勿体無い気がした。
そこで思いついたのが、ヅケを作って漬け丼にするのが良いかと。
検索してみると、漬けるのは一晩必要かと思いきや30分ということだから簡単だ。
酒とみりん小さじ1杯ずつ混ぜたのをレンチンしてアルコールを飛ばし、醤油大さじ2杯を足してナイロン袋に入れ、刺身を入れて揉み揉みしてから冷蔵庫へ。
あとは丼ご飯にヅケを載せ、ネギ、海苔、炒り胡麻、大葉を好みでということだったから、私は今年作って上手くいった下仁田ネギ。
せっかくなのでご飯は冷凍してあるのではなく新たに炊いたから、まさに激ウマで、がっついてしまった。
反省点としては、漬けタレを少々余分に作っておき、後からワサビを溶かしたのを掛けて飯にも染みていくようにすべきだったこと。
ワサビは北海道育ちの友人が持ってきて植えていったホースラディッシュを掘って擦り下ろしたのを使うべきだった。
独り暮らしで節約家の友人がいつもやっているという、電気釜の保温機能を使ったローストチキン(胸肉)をやってみた。
ナイロン袋に調味料を入れて揉んでから入れたままゆるく口を縛り、湯をヒタヒタくらいに入れて保温1時間足らずということだった。
ところが初めは湯を入れるということを知らずにやり全然ダメ、それで電話で確認をしてちゃんとやってもダメだった。
私の電気釜の方が製造年月日は新しいので、安物ではあってもマイコンが働いて、イレギュラーを許さないようだ。
仕方がないので、それならどうせ雨降りで外仕事ができず石油ストーブを点けているのだから、その上でやってみた。
昔からのコロナの反射式ストーブ(貰い物)の上は、常にお湯を沸かしていられて便利なのだが、沸騰してしまうので、80度ほどが良いというなら鍋を半ケツ状態という置き方にした。
結果はほぼ成功で、惜しむらくは調味料をもっと入れて味を濃くすべきだったこと。