隣り合わせの畑の隅にこれがあり、なんと派手派手しくも魅力的な咲き様かと思ってきた。
数年前に、ちょうどこの花をポットから地植えしているときに通りかかり、何を植えているのかと聞いたのだったが、作物ではないのが意外だった。
何を作るのも上手で豊富な知識も持っているので、わが農事の師の次に頼りにしている人なのだが、花を植えていることに照れたように、違法なケシではないのだと言っていた。
園芸店で購入し、道からよく見える場所に植えているのだから違法であるはずもないけれど、調べてみるとオニゲシ(鬼罌粟)のようだ。
うちには、ひょろひょろしたヒナゲシ(雛罌粟)が少しだけ咲くのだが、この花を見ると鬼を冠するのは、それしかないくらいに納得だ。
ちょうど持ち主家の奥さんとごみステーションで会い、「綺麗に咲きましたね」と話しかけた。
「どんどん増えるんだよ・・」と困っている風に言うので、それなら花が終わったら一株下さいと約束を取り付けた。
自分の庭に咲かせて、どういった蝶や蜂やその他の虫がやってくるのか観てみたい。
ケシだから芥子粒ほどの実が生るのか、咲き終わったら河童のような雌蕊(?)が現れるはずなので、そんな花後も楽しめそうだ。