鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

『“障害者の性”を知る、考える』という報道特集を観て思ったこと

2010年01月23日 14時40分32秒 | 個人的主張など

毎日放送のニュース番組VOICEを一昨日観た。
http://www.mbs.jp/voice/special/201001/21_26603.shtml
すばらしく真面目で真摯な人たちがいるものだなぁと思った。
すぐに思い浮かんだのが、『ジョニーは戦場へ行った』という映画のシーンだ。戦場で負傷して、頭と胴体と性器だけになってしまったジョニーの話だ。慈しみと思いやりのある担当看護婦が、ある朝に性の介助をするというシーンがあった。そのシーンはもちろんあからさまではなく、わかる人にはわかる(男ならたいてい判る、女性でも性体験がある程度あれば判る)情緒的表現というのか暗喩描写がなされていた。20代だった私はそこに深く感動したのであった。

オランダの先進的な取り組みに対するNHKなどの報道特集にはいつも注目してきた。売買春の問題でもドラッグの問題でも安楽死の問題でも強く賛意を持った。いろいろと今回のタイトルの問題を検索してホームページや書籍紹介記事などを読んで思いめぐらしている内に、また思い出したことがある。

大橋巨泉という昔イレブンPMなどで有名なマルチタレントがいる。彼は独身時代に『自分は子供を作らない』という信念のもとにパイプカットをしたそうだ。プレイボーイだから、女性を孕ませてしまう危険を回避したのでもあろうが、そう決心させたものは何なのか。理由を言っている所をテレビで見たが、ついでに言ったに過ぎないコメントだったから納得できるものではなかった。何か深いものがあったのだろうと気になってきた。彼はかなり若いタレントと結婚して子供はできていない筈。パイプを繋ぐ手術もしなかったということだろう。タモリというタレントも子供がいない。彼はあるとき、あの独特のもうすぐ吹き出すよ、という笑いを噛み殺すような顔で「家庭にセックスはもちこまない」と言った。そして誰かが、子供を作らないのか子供が嫌いなのか、というような質問をしたら、「子供って、ほんとうにコドモ(わからずや)じゃない!?」と言っていた。笑いを誘うために言ったようでいて、何かとても深い彼の信条のようなものが含まれているように思ったものだ。

何故こんなことを思い出して書くか。それを詳しく自己分析して書いてもつまらないだろう。性は個々人の問題であり、当人同士の問題であり、家庭の問題なのだ。しかし何たって何だってケース・バイ・ケースのわけで、性生活のありようは組み合わせの数、あるいは人の数だけある多様なものだろうし、所有欲や支配欲や依存性や差別意識などから解放された性とはどういうものだろうなどといろいろと想像をめぐらすのである。

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下痢のこと

2010年01月21日 06時56分13秒 | 健康ネタ

子どもの頃によく下痢をした。母方は丈夫で長生きだが、父方は虚弱短命体質だ。とはいえ部分的に分析すれば、母方は心臓と内臓は強いけれど脳血管が弱く、父方はボケないが癌体質で心臓も内臓も弱い。もっと分類すれば色々あるだろうけれど、とりあえず私は双方のいいとこ取りをしているか、その逆か、そこそこかと考えると、そこそこの下くらいの気がする。

昨夜下痢をした。すこし暴飲暴食をした。といってもアルコールを飲んだわけではなく、ちょっと多めにおやつを食べ、夕食は多すぎて脂っこいおかずを残してしまったという程度。私の下痢は子供の頃から原因不明がほとんどだ。家族全員が下痢をしたなら原因は特定できようが、子供の頃から今に至るまでそういう経験はない。突発個別なんである。どうもいつだって個人的事情のようだ。

下痢もいろいろと種類がある。昨日は2回トイレにかけこんだ。私のウンコタイムは毎日の読書タイムでもある。今は長編を持ち込んでいて毎日2ページ読むのがせいぜいだけれど、前の日に読んだ1ページ分を読み返さないと繫がらない。小学校の家庭科で習ったことがある半返し縫いのあんばいだ。昨夜の突発時も眼鏡と本を一応持ち込んだものの読めなかった。

とにかく痛かったんである。トイレで腹が痛むたびに、子どものころを思い出す。母親にうったえると、どういう痛さか、どういう便の出方だったかを必ず聞かれた。そしていつも三光丸という苦い富山の丸薬を呑まされた。歯痛もそうだが腹痛も耐え難いことがある。我慢できずに自分の歯を撃ちぬいた人間がいたそうだが、昨夜の私はトイレで自分の腹を撃つイメージを描いた。衝動的回避行動としては最悪のシナリオだが切羽詰るとこんなことも考えるんだな・・・と思った。

2回で今回は出し切ったようだ。そしてその後は絶好調になる。まず第一に時々感じる手足のむくみがなくなる。頭痛があった場合はそれが消える。不整脈がちのときもそれがなくなる。何しろトイレでの痛みを乗り越えさえしたら、体調は完璧になって、たいていいつも爽やかになるのだ。

実家で飼っていた犬は、昔のことだからほとんど放し飼いだったのだが、ときどき草を食べては吐いていた。自分で体調管理の胃洗浄のようなことをしていたのだろう。私はめったに吐かない。吐くほどにアルコールを飲むことだって30代前半位までだったか・・・。痩せの大食いだったから今でも比較的大飯食らいだけれど、吐くのは性に合わない。もったいないのだ。でも下痢は大歓迎。事後の爽やかさは何物にも代えがたいのだ。今朝は爽やかに早起きしてこれを書いている。だからどうした・・・という何の教訓もないウン小話。

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下あご無し顔も欠けて片目の亀(その8)

2010年01月19日 19時30分32秒 | 盲亀カメリアの近況

カメリアのその後

寒い日が続いて、カメリアはいつも水中でじっといている。冬眠状態とはいえ、完全にフリーズしているわけではない。冬眠というのは、どの位の幅があるのだろう。仮死状態でなければ冬眠と言って欲しくないような気がする。熊は冬眠中に出産と子育てをするそうだが、仮死状態とは言えないので冬ごもりと言ったりするようだ。カメリアも動きはほとんどないものの、見る度に少しだけ居場所をずらしていたり、尻尾や首の引っ込め方が微妙に違っているから、時々動いてはいるようだ。たまに玄関からカタンという音がしたりする。

画像は今朝のカメリア。天気予報通りに今朝は春のように暖かいので起きて首を伸ばしたという様子。何だか傷口が白く盛り上がってきているようだ。再生するのだろうか? 亀の再生は聞いたことがない。盛り上がりすぎて気道が塞がれてしまうことはないだろうか? と少し心配だ。目覚めたのなら腹がすいてるという自覚もあろうかと餌をやってみる。 乾燥イトミミズを鼻先に浮かべておいてから数時間たったが、何の変化もなく1センチ角のブロック状のままだ。ふやけている筈なので吸い込めば摂取できると思うのだが、まだ食欲はわかないのか・・・。

もしも全く食物を摂れなかったらこれはどうしたらいいのだろう。点滴のような感じで、栄養満点の溶液を作って、定期的にジャブンと漬けるか・・・。いくら首を引っ込めても口の穴の位置は分かるから、化粧水なんかを小分けにするときに使う先の尖っていない注射器で無理矢理注入するか・・・。

食物を摂らないのでは、死に向かって緩慢な生をかろうじて過ごしているに過ぎない。『緩慢な死を生きている』とでもいったらいいのだろうか? 春になったら、春になれば、暖かくなってから・・・などと思い惑う今日この頃。連れてきたのがまったくもって余計なお世話だったか。抗議のハンガーストライキ中・・?。(49日目)

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新型インフルエンザのこと

2010年01月14日 17時04分30秒 | 健康ネタ
新型インフルエンザにかかったという人が周りにも出始めて、ナマの体験談を聞けるようになった。一昨日聞かせてくれた人の話では、あまり熱の出ない人もいるそうだが彼は40度近い高熱になって身体中が痛んだそうだ。寝返りするのも痛くて横になっていられなかったという。それなのに医者に行って薬を呑んだら『イッパツでしたゎ』というくらいの劇的快復だったそうだ。

小さな会社内で次々に感染したのに一人だけが大丈夫だったらしい。『一人だけが生き残りましたゎ・・それにしても社長がはじめになってくれて助かりました・・そうでなかったら何を言われたか・・・』と彼はニヤッと笑った。

ある年齢以上の人には免疫があるようなことを一時言っていたが、どうなのだろう。私は記憶する限りにおいて2回高熱を出したことがある。古い方の体験はインフルエンザだったかも知れないと思って調べてみた。

小学生だった私は、朝の起きがけに寝ぼけたまま用を足して寝間に帰るときフラフラして真っ直ぐ歩けない自分が訝しかった。廊下を倒れそうになりながら歩き、驚いた母親に抱えられ布団に寝かせられた。学校に行かなくては・・・と思いながら意識が遠のいていったのを覚えている。小中9年間で学校を休んだのはその時の二日間だけだったから残念な記憶。その時のことを思い出して年代を割り出しインターネットで調べてみた。アジア風邪というインフルエンザの大流行の年と一致した。もしかして私はラッキーなのか。

今までインフルエンザというのに縁がないと思いこんでいた。風邪をひいても薬は呑まない。あったかくしてとにかく寝る。風邪で医者に行ったことはない。風邪の予防としては、できるだけニンニクを食べる。そして何より無理をしない。これでやってきた。タミフルは十分ありそうだし、あとは新型インフルエンザが強烈な進化をとげないように祈りつつ、パンデミックだと恐怖を煽る大変屋の流言蜚語に惑わされぬようにするだけだ。

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ホームセンターにあるペットコーナーのこと

2010年01月07日 00時28分10秒 | 随筆或いはエッセイ
ホームセンターの商品チェックは定期的にしたいものだなぁ・・・と、行くたびに思う。今ひとつだなぁ・・と思っていた製品が見事に進化して並んでいたり、今までの値段以下なのにむしろ良いものになって割安感がぐっと増していたり、全くの新企画商品が出ていたりで興味が尽きない。長い時間をかけて一回りして、悩んだ末に少しだけ買物をして気分は一杯になる。そうして最後の目の保養にペットコーナーに行くのが楽しみなのだ。今日はミドリガメや、何とかニオイガメや、何とかスッポンモドキというのをしばらく観て楽しんだ。

売場係員がワキン(和金:金魚すくいに利用される最安価な金魚)を無雑作にタモですくってマナマズの水槽に入れた。売り物のワキンだけれど餌なのだろう。その水槽の前に行って観察した。土管の中にいるナマズは出そうになっては戻るのを繰り返し、あくびのように大口を開けてみたりする。あまり立ち止まって一箇所にいるのも不自然なので、視線はそのまま外さないようにして左右に数メートル動いたりしながら観察した。金魚は隅の方でじっとしているかと思えば、不用意にもナマズの前をさりげなく横切ったりもするが、ナマズの食欲を刺激しなかったのか10分余りの間に修羅場の展開はなかった。

場所を移動して大水槽の前に差し掛かったら、いきなりロングノーズガーがヒメダカを捕まえたばかりの様子で口に咥えていた。ガーというのはガビアルなんかの細長い口を持つワニにそっくりの口を持つ魚だ。細長い口にギザギザの歯だ。あれに咥えられては、もう逃げられない。徐々に徐々に咥えなおしてヒメダカの頭を自分の方に向け、ノドの方に移動させてツルリと飲み込んだ。

見れば10匹ほどヒメダカが入れられていた。ガーは水面近くを遊泳していて、ヒメダカが底の方から浮上してくるとスーッと寄っていく。捕まえるのは一瞬の早業だ。静かに近づいて長い鼻先を一閃させると、逃さず咥えている。ガーの尻尾はシーラカンスのような菱形で古代魚風だ。15センチ余りだが悠然とした泳ぎ方をする。メダカは上目使いで水面近くの危険は察知しやすいように思うのだが、観ているあいだに次々に3匹捕まってしまった。ガーは見始めの咥えていたのを入れてヒメダカ4匹をペロリと呑みこんだ。

ロングノーズガーは1匹4,680円。ヒメダカは1匹35円で10匹なら200円だ。ペットとしての生き物とペットの餌としての生き物が同じ場所に展示販売されている。ガーは4匹のメダカを食ったから4,680+140=4,820円の値打ちになった。値札は変わらないけれど。さて、どの位の期間展示していたら採算割れになるのだろう。人寄せ効果もあるし・・・などと考える。私は決してロングノーズガーを買うことはないだろうけれど、少なくとも私という薄いサイフの小口客をホームセンターに引き寄せる効果はある。この次行く時に、マナマズもロングノーズガーも売れ残っているかどうか、一番奥に設置されたペットコーナーに必ず見にいくと思う。だからどうした・・・と言われそうな何ということもない話。

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新年あけましておめでとうございます。

2010年01月01日 19時09分22秒 | 随筆或いはエッセイ

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昨年五月に九年ぶりの帰省をした折のこと、無人となって荒れた敷地内に咲いていた花です。
子供の頃、蕾をつぶしては出てくる濃い紫の汁を色んなものになすりつけて遊んだものでした。
今年の賀状に載せる画像候補でしたが少々陰気な色合いなので止めました。
そこで新年のブログご挨拶画像としました。
何となく花言葉を調べてみると
「貴ぶ」「尊び」「尊厳」「知恵の泉」「尊敬しています」
「快活」「熱狂」「優秀」「ひとときの幸せ」「淋しい思い出」
などとあります。
それでどうするということもなし、どれとどれを選んだら観る時々のそれらしい気分になるかは、それも又その時々の気分次第ということでいいのか・・・と。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
       とんび

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