エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

フェンネルに集まる虫たち

2007-07-26 | 昆虫
               【アカスジカメムシのペア】

 今年は本格的な雨量の多い梅雨のせいか、フェンネルの育ちがいい。
背丈ほどに育ったフェンネルは次々世花を咲かせている。植物全体が花のような植物だ。いろいろ薬草としてもいいようだ。
毎日の散歩道で、立ち止まって集まる虫たちを見ている。つい2週間ほど前、茎ごとに、アゲハチョウの1令の幼虫がかなり付いていた。米粒ほどのいのちが花やつぼみを食べていた。しかし案の定、彼らはすべて、一頭も残ることなくハチに食べられてしまったようだ。これから夏型が訪れ、、秋に育つ春型の卵を生んで欲しい。その時期には、ほとんどが蛹まで順調に育つであろう。これも自然のしくみなのだろう。

細かい花火のように咲く花に、アカスジカメムシ、コガネムシ類、いろいろなハナアブやハチが羽音を立てて集まっていた。フタモンアシナガバチ、オオフタオビドロバチが多い。アゲハチョウの幼虫がいないのが寂しい。

 【コガネムシ】

 【オオフタオビドロバチ】

 【アゲハチョウ1令幼虫】

帰りに何本かの枝を手折り持ち帰った。フェンネルはいろいろな料理に使えるという。
 葉と種子を魚料理に加えると、魚の生臭さを消し風味を加えるので、「魚のハーブ」ともいわれているらしい。
 ナスの塩漬けにみじん切りにしたフェンネルの葉をまぶして食べてみた。爽やかな夏らしい香りがした。

ヘリグロチャバネセセリ?

2007-07-26 | 昆虫
 二度咲きしているシモツケの花にヘリグロチャバネセセリが止まっていた。
いつもはオオチャバネセセリかイチモンジセセリなので、薄い黄色地に黒い翅脈が浮き上がって見え、とても鮮やかに感じた。
 近似の種にスジグロチャバネセセリがいるが、表の微妙な紋の違いで同定できるが、かなり難しいようだ。羽の裏だけしか写真を撮れず、その区別は難しかった。
 朝、早かったせいか(6時半)、近づいても逃げようとせず、ひょっとしたら近くで羽化したてのような気もした。食草はイネ科のカモジグサ。分布は局地的で、会津地方は両種が混成する地域のようだ。