今日は、月に一度の検診の日。ここ一ヶ月中の発熱は3度、ときどきの発熱は仕方ないと言われているがやはり異常だ。いずれも発熱の予感があると、すぐに抗生物質を服用する。普通は、その日1日だけで元に戻る。
病院は相変わらず病人であふれていた。月に一度とは言え、待ち時間が長く嫌になる。血液検査の結果を気にしながら、静かに読書のひとときとなる。いつも適当な文庫本を持参している。また、いろいろこころの整理をする時間ともなっている。
待合室でしばしまどろんだ。ふと、「お父さん!」と妻の声に起こされたと思った。病院のベッドに寝ていて起こされたときの情景が浮かんできた。ついこの前のことのように、妻と子どもたちの看護の日々が思い出された。間違いなくそんなときがあったと思い直すと申し訳ない気持ちになった。家族の気持ちを忘れ、つい何不自由なく我が儘な生活を送る自分が情けなくなった。
長時間待って診察を終えると、今度は会計待ちで待たされる。ようやく終わると次は薬局で薬を受け取る。今日は、家を出てから戻るまでに約4時間かかった。
月末には3ヶ月に1度の大学病院での検診に上京する。いろいろ面倒だが、医者のおかげで生きていられることを感謝し、多少のことは我慢するしかないと思っている。(2007.8.11)