エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

発表会「リズムであそぼう」

2007-07-08 | 日々の生活

 孫の通う幼稚園で発表会「リズムであそぼう」があった。梅雨の晴れ間、風が爽やかに心地よい日曜日だ。
 会津若松市の北、高速道近くの田園地帯の一角にS幼稚園がある。隣接して会津大学や県立会津養護学校、県のハイテクプラザなどが集まる広々した文教地区だ。
 
 発表会は、年少組から年中、年長と時間を切って、入れ替えて行われていた。入り口には七夕の笹竹に子どもたちの願い事の書かれた短冊が飾られていた。コアラ組に孫の短冊を探した。先生の代筆で「カブトやクワガタをたくさんとれますように」と書いてあった。玄関へはいると、元気な活気あふれる明るい空間だった。演奏が始まるまでの間、各教室を覗いてみた。それぞれが楽しい夢の空間に見えた。孫がここで毎日楽しく生活している様子が想像できた。
 クラスごとに鈴やタンバリンを鳴らして元気に歌を歌った。「かばくん」「キラキラ星」「グッドモーニング」を披露。先生方のこれまでの指導の苦労を思い聞いた。広いホールは家族でいっぱい、30年も前、親として子どもたちを眺めた頃を思い出した。それぞれに純真に一生懸命演奏する姿を眺めながら、孫たちのこれからの長い人生の出発を思った。
約40分くらいのなごやかなひとときだった。帰りに、幼稚園で摘み取られたラベンダーのドライフラワーを一束お土産にいただき帰路についた。

七夕飾り

2007-07-07 | 日々の生活
 
 子どもが小さい頃は、いつも短冊に願い事を書いて笹竹に飾った。この歳時記の年中行事も、もう大分遠ざかっていたが、孫ができてからまた始まった。
 数年前の短冊が何枚か残っていた。毎年書くことは同じだ。
 《孫たちの無事の成長を願う。健康、病気のこと。家族の楽しい毎日をと願う気持ち。愛犬の長生きを願う。》
 私は『これ以上痩せませんように』『熱を出しませんように』などと書いた。
 常日頃、こうした願い事を目標にして頑張っているのだと再認識させられた。

 今年もみんなで願い事を書いた。庭の手頃なクロチクを準備して、昨日の晩、家の中で孫を中心に飾り付けをした。

 今夜は梅雨の晴れ間に天の川が見えそうだ。



 今朝、玄関脇に出して写真を撮った。あれから1年、あれから5年、その年、その年の写真を思い出しながら孫の成長を思った。

ヒメシジミの斑紋異常個体を撮る

2007-07-06 | 昆虫
梅雨の晴れ間に、今年もテングチョウの集団吸水を見に出かけた。この時期気になっていたので、約1時間、東山ダム方面にチョウを撮りに出かけた。

 昨年より時期が遅れたが、今年もいつもの広場に数十頭が乱舞していた。テンブチョウはどこでも愛嬌のよく迎えてくれるが警戒心が強く、集団の撮影はなかなか難しかった。 昨年は6月末に撮影に出かけたが、近くのウメの木にオオミスジが舞っていた。今年はもう姿がなかったが、運がよく、オオムラサキが吸水に来ていた。オオムラサキはカメラを間近まで近づけることができたが、なかなか翅を開いてくれず、美しい紫を撮すことができなかった。
他にはミドリヒョウモンくらいで、チョウの種類は少なかった。

【テングチョウ集団吸水(2006.6.29撮)】 


【オオムラサキの吸水】


【ウスバシロチョウ黒化異常】


 偶然にヒメシジミの斑紋異常の個体♀を撮ることができた。
裏面の黒点がところどころ連結している。初めて見る珍しい個体だった。
いろいろな異常型があるようだが、蛹の時期の気温の変化が原因と聞いたことがあった。 会津柳津ではウスバシロチョウの黒化異常が見られる。これは日本海側に多いようだ。冬の雪の影響もあるかも知れない。
 今日は思い出に残るラッキーな日となった。運がよかった。

梅雨空のトンボ池

2007-07-04 | 昆虫
【ギンヤンマの抜け殻】

 午前中は時々降る雨の中、庭の草むしりをした。
 敷き詰めた陶板の隙間から背の低い草たちが生えている。庭木の際の通り道には、自然にこぼれた種から出た藍が今年もきれいだ。踏まないところはもう20cmくらいに伸びている。梅雨の雨に草木はどれも生き生きしている。
 雨が上がると、アジサイの普通花に花アブが数匹訪れ、スジグロシロチョウが弱々しく飛んでいた。

 夕方3時過ぎに、孫とばあちゃんを連れてトンボの池に行った。まだ普通は明るいはずなのに、梅雨の曇り空、もう薄暗くなっていた。陽の光がないと、こうも静かなものか。チョウもトンボもほとんど飛んでいなかった。
 池の端の石に止まったショウジョウトンボをじっくり撮った。花を、虫をファインダーでのぞくひとときは何もかもを忘れさせ、実に楽しい。
 どうも小さな対象にピントを合わせにくい。デジカメなので何枚も惜しげもなくシャッターを切るが、家で確認するといつもピントが甘いものが多い。
今日はショウジョウトンボの真紅、ハバヒロトンボの顔の金属青色が美しく印象に残った。


ショウジョウトンボ


ハラビロトンボ

 池には小さなスイレンが咲き出していた。緑色に敷き詰められた葉の間から所々は顔を出している小さなスイレンがきれいだった。モネの作品を思った。
 スイレンの葉の陰にギンヤンマのヤゴの抜け殻を見つけた。夕方の池の周囲はひんやりと深閑とした空間だった。やはりトンボには夏の暑い日が似合うと思った。



 薄暗い空間にヤマボウシの真っ白な花が浮き上がっていた。10日ほど前に来た時、木の周囲を真っ白に敷き詰めていたエゴノキの花はもう散って、小さな実を付けていた。足下のサツキ(大盃)の花もほとんど終わった。
 芝生で遊ぶ孫たちを望遠でねらった。いつもの光景だ。静寂に幼い孫たちの歓声が響いた。                  (2007.7.3)

芸術的なクモの巣

2007-07-03 | 自然観察

 濡れ縁にオニグモの巣に雨水が水玉状にとても美しかった。

 久しぶりの本格的な梅雨の風情を楽しんでいる。ガクアジサイの普通花の色が日増しに濃くなってきた。夏ツバキが咲いては散り急いでいる。今朝、丁度背の伸びたキクイモモドキの黄色い花びらが開き始めていた。

 庭のあちこちにクモが巣を作っている。庭で変わったクモの巣を見た。クサグモの仲間だろうか、編み目が密で袋状の巣の底にクモさんが待ちかまえていた。
 最近クモに興味をそそられている。少し注意して観察してみたいと思っている。



 
 昨年の今ごろ、東山でテングチョウが異常発生した。気になっているので、近々梅雨の晴れ間に、集団吸水を観に行ってみようと思っている。

一月ぶりの発熱

2007-07-02 | 健康
 
 約一月間、出なかった熱を出してしまった。40.4℃、4月の高熱と同じような発熱だ。
空腹にはよくないから、バナナを食べて薬を飲んだ。F錠とP錠だ。今までのD錠は副作用が見られP錠に変わった。
 今度もひどい悪寒に苦しんだ。布団を何枚も掛け、足に行火を入れて震えていた。また入院かと頭をかすめた。約1時間でひどい悪寒が治まった。40.1℃。それから30分ごとに検温したが、1℃ずつ下がった。
 日曜日の朝8時、ラジオの「音楽の泉」が慰めだった。モーツアルト。ハフナー・セレナーデを静かに楽しんだ。まどろみながら、発熱の度にどれだけ家族に心配をかけるか分からないと思った。後はいつものパターンで、汗が出始め肌着を替えた。渇いたのどに氷水が美味しかった。

 気をつけて生活しているが、やはり突然の発熱だった。昼過ぎには37度台まで下がったが、終日横になっていた。1日なんて訳なく過ぎていく。もう4年になる。こんな繰り返しが一生続くのだろうか。でも、熱が引けると、忘れたように健康の有り難さをあらためて思う。

 夕方庭に出た。色づき膨らんだアジサイが元気に爽やかだった。
 健康で当たり前に生活できる幸せnにまさるものはない。

枇杷の実

2007-07-01 | 自然観察
 
 hi-kanaiさんのブログ「常念が見える部屋から」【http://blog.goo.ne.jp/hi-kanai】の季節の便りに「枇杷の実」が載っていた。(2007年06月03日)
そこには「冬季極端に日照時間が短いこの地で枇杷が結実することはニュースに値すると思う。」とあった。その後、その記事に関しての読者とのコメントのやりとりに、hi-kanaiさんは「実生で幼木期3年ほどは部屋で越冬させました。路地に下ろして10年ほどになります。まさか当地で結実するとは思ってもいませんでした。昨年年末に開花を確認したのですが、信州の厳寒期は乗り切れないだろうというのが大方の見方でした。春になって小さな粒粒を発見して大いに感激しました。」と書かれていた。私も参考までにと、「私の義姉が明科(安曇野市)にいます。そちらでは、毎年たわわに実を付け、時々いただいたことがあります。信州の寒さも大丈夫のようですよ。以前、実と葉の枇杷酒をいただきました。葉の方は虫さされや汗疹にいいようです。」とコメントした。
 また、ネットを見ていたら写真と共に「松本でも枇杷の花が咲いているのを見ることが出来ます。」という記事もみつけた。

<枇杷は温暖な地域の植物と思っていたが、けっこう寒さに強いようだ。北限はどの辺りだろうか。>などと考えていた。

 昨日、たまたま近くの交番の脇を通ると、たわわに枇杷が実っているではないか。驚いた。雪国会津では枇杷がなるとは思ってもいなかったので驚きだった。いつか信州の義姉から苗をもらって庭に植えたことがあったが育たなかったこともあった。
 あの厳寒の信州松本でも実る枇杷なら、ここ会津でも大丈夫なのかと思った。