都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
昨日「ユキムシ」が飛んでいました。
「雪虫(ユキムシ)」は北海道民にとってはなじみの深い「虫」です。北海道民はこのユキムシの発生で、雪の降る季節を知ります。そして冬の季節の到来を改めて実感するのです。
昔は「雪虫」を見かけると「1週間以内に初雪が降る」といわれました。しかし、近年では期間が「2週間から1ヶ月程度に延びている」ようです。「雪虫」が発生する寒気と、初雪を降らせる寒気にずれが生じているのだそうです。
北海道民の生活にとって、この「雪虫」はそのロマンチックさが「冬の風物詩」として親しまれています。
「今日、雪虫見たべさ。」
「なんだか、さぶい(寒い)と思ったら、もう冬だべさ~」
こんな会話とともに、北海道は冬に突入します。
さて、この「雪虫」、おなかのところに白い綿のような「ふわふわ」をつけ、ひとかたまりになって飛んでいる「虫」です。実はこれ、アブラムシの仲間です。タマワタムシ科に属するアブラムシはすべて「ユキムシ」と呼ばれます。
中でも大きい一般的な種類は「トドノネオオワタムシ」と呼ばれます。大きな白い「ふわふわ」をつけて優雅に飛行しているようにも見えます。
そんな「虫」ですが、北海道民はワタムシともアブラムシともいいません。「雪虫」といいます。むしろ、ワタムシとかアブラムシだということを知りません。
【ユキムシ】(トドノネオオワタムシ)
【学名】 Prociphilus oriens
【分類】カメムシ目(hemiptera),アブラムシ科(Aphididae)
【分布】北海道~本州、シベリア
【大きさ】最大長さ4mm
「雪虫」と呼ぶのは飛んでいるときだけです。トドマツの木からヤチダモの木に移動飛行する時、限定なのです。トドマツにいるのは6月から10月まで。根っこの液で生活します。そして幾世代も生まれるようですが、最後の世代のものが、「雪虫」となって、ヤチダモの木に移動します。卵からかえるとトドマツに移動~。そういうサイクルを繰り返しています。
しかし、この「雪虫」、実はかわいそうな一面もあるのです。ヤチダモの木に移動している最中に、どこか別の場所に付着してしまうと、そこでその「雪虫」の生涯は終わりです。たとえば、車の窓ガラスに付着してしまってもそこでおしまいです。
邪魔者扱いされてしまっているのも事実です。ユキムシ大量発生中に自転車で走行する場合は特に注意してください。服に付着します。普通に手で払うとつぶれます。また、鼻で大きく息をしないで下さい。口をあけながら運転しないで下さい。口の中に入ります。
それほど大量に、渦を巻くように飛んでいます。飛んでいるというよりは、舞っているといったほうがいいかもしれません。それは、冬を告げる妖精のようです。
※私の撮影した写真では、白くぼんやりと写っています。小さすぎてピントが合わないのです。肉眼では見えるのですが・・・。
※参照(ユキムシの写真)
北海道札幌の自然lより
したっけ。