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「利口(りこう)」といえば「頭」のことですが、何故「口」なのでしょう。 「利口な子ども」といえば、学校の成績がいい子どもとは、ちょっと違います。試験の成績がいいだけでは、「頭がよい」とはいえても、「利口」という形容詞はぴたりとしません。 「利口」は、頭がよいだけでなく、聞きわけがよいとか、自分の立場や状況を理解しているとか、要領よく抜け目のないこと、また、そのさまを表す時にも使われます。ですから、試験の成績がよくても利口とはいえないのです。 「利口」の語源は、「生まれつき賢い」という意味の「利根(りこん)」が転訛したと考えられています。 り‐こん【利根】 [名・形動]1 生まれつき賢いこと。利発。⇔鈍根。2 口のきき方がうまいこと。また、そのさま。 「さのみ―にいはぬもの」〈浄・曽根崎〉 大辞泉 もともと、「口」とは関係ないわけで、「口」はあとから当てられた漢字だったのです。決して、口から生まれたように言葉巧みということではありません。利口ぶった口を利くのは利口とはいえません。 したっけ。