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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

201 直線と曲線の組み合わせの妙

2011-10-09 | A 火の見櫓観察記

 
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 秋も次第に深まってきました。木々の葉が色づき始めています。急に思い立って、辰野町まで行ってきました。辰野の火の見櫓には美しいものが多いです(確信しました)。これは国道153号沿いの上島という所に立っている火の見櫓です。

「こんな私のどこがいいの」火の見櫓にこう問われたら・・・。櫓のカーブ、横架材の割り付けがよくて立ち姿が美しい。屋根と見張り台の大きさのバランスがいい。屋根はもう芸術の域です。脚部のアーチの曲線も実に美しい。曲線と直線の組み合わせの妙・・・、見事という他ありません。

火の見櫓に向かってこのように答えます。 


 


200 擬人化

2011-10-09 | A 火の見櫓観察記

松本市島内の火の見櫓


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右側にある消防団の詰所の2階は火の見櫓の踊り場と床の高さが違うので苦労して繋いでいる。



 脳は観察対象のものを認識するのに既知のもの、それも馴染みのあるものに帰着させようとする癖がある。対象物を最も馴染みのある、「人」に見立てることも少なくない。車の正面を人の顔と見たりする。ものの擬人化だ。火の見櫓の立ち姿を見ていると、人が立っているように思えてくるのもその一例。

で、中年オヤジの火の見櫓観察のポイントは若い女の子、いや若い女性を観察する時のポイントと同じ、ということになる(早朝故、昨晩のアルコールが残っているのかな)。

この火の見櫓、プロポーションがあまり良くない。もう少し細身が好み。それに脚を開き過ぎ。特徴は屋根が8角形で見張り台が6角形と両者異なること。個性的な顔だ。屋根下にドラ形の半鐘とサイレンがある。おしゃべりが好きそうだ。

なんだか、隣の詰所がこの火の見櫓の彼氏に見えてきた。ふたり仲良く手を繋いでいる・・・。 


撮影 111008早朝