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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

204 控え目なデザイン

2011-10-13 | A 火の見櫓観察記


204 安曇野市豊科にて 撮影日111008 朝6時過ぎ 後方、火の見櫓の右は常念岳 

 

 

■ 先日友人に、この頃「火の見櫓」ばっかりですね、私は「繰り返しの美学」が好きなんですけど・・・、と言われた。確かに。「繰り返しの美学」はどこへやら・・・。いくつかのカテゴリーがあるが、「建築、本、その他」以外はほとんど「火の見櫓っておもしろい」だ。

先日見た「熱中人」というテレビ番組で交差点に熱中している人が紹介された。変則的な交差点で通行をどのように制御しているのかに興味があるのだそうだ。ただ単におもしろい道路標識や信号に注目するだけでなく、変則交差点で車や人の動きをじっと観察して、信号システムを読み解くという趣味。地図やネットで情報収集して、全国変則交差点巡り。

以前、同じ番組で全国橋巡りをしている人、全国索道巡りをしている人も紹介された。世の中、いろんな人がいるものだ。

そんな人たちに比べたら、私なんかは甘い。日常の生活圏内をうろうろして、見つけた火の見櫓をろくな観察も、きちんと記録もしないで済ませているだけだから・・・。

まあ、それで十分満足、良しとしよう。


さて、今回は安曇野市豊科の火の見櫓。しばらく前、長野から松本に向かう高速バスから見つけた火の見櫓(たぶん)。

細身の火の見櫓で存在感が希薄、というのが第一印象。火の用心という看板がなければ、朝の透明な空気に溶け込んでしまいそうだ。清々しい朝の空気がそのような印象を抱かせたのかもしれない。

見張り台も至ってシンプル。「余分な」スピーカーも、サイレンも、消火ホースを引き上げる装置もない。手すりもすっきり。避雷針の飾りもシンプルな矢羽のみ。控え目なデザイン、好みのタイプ。

建築のデザインもこの火の見のように控え目に。そう、安曇野の風景に歓迎されるように・・・。