**そこへいくと○○は大まかに言って四十歳から五十歳までの十年間に一年に一作、全部で十作ほどの長編小説を書いたが、一つとして同じ文体や同じ作風の小説がない。常に新しい試み・実験をやっている。(後略)**(167頁)
さて○○とは一体誰でしょう・・・。
文学好きの方は ♪そんなの常識~ パッパ パラリラ と、即答でしょうね。
漱石には7人の子どもがいて、『漱石の長襦袢』の著者、半藤末利子さんは長女筆子の娘です。このエッセイ集には漱石家の人びとや『吾輩は猫である』の登場人物のモデルともいわれる漱石門下生たちのエピソードなどが綴られています。
「へ~、知らなかった」という情報満載で大変興味深く、一気読みしてしまいました。
確か以前も書きましたが、日本を代表する歌手は美空ひばり、野球選手はイチロー、ではなくて長嶋茂雄、そして作家をひとりだけ挙げるならやはり夏目漱石です。
漱石作品をまた読んでみたくなりました。