透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 火の見櫓のある風景

2014-10-11 | A 火の見櫓っておもしろい



■ 訳あって火の見櫓のある風景のスケッチをしている(理由を明かすのもスケッチをアップするのも来年になりそう)。三才山でロケハンをしたが、どうも絵にならない・・・。それで三才山トンネルを抜けて上田市の別所温泉まで行くことにした。


(再)

別所温泉駅の隣、八木沢駅近くの火の見櫓を再訪した。まあなんとか絵になるだろうと判断した。で、別所線の八木沢駅舎のコンクリート基礎に腰掛けて描いた。油性ペンで下描きをするのに1時間半、水彩絵の具で色付けするのに1時間かかった。

変形切り妻の車庫から描き始める。油性ペンだから描き直しができない。橋の後方に屋根が幾つも重なっている。この辺りを描くのが難しい。道路が見えていれば遠近感を表現しやすいが・・・。太いペンで壁の目地や屋根の瓦、青い屋根の瓦棒をどう描けばよいか、まだ描法が定まらない・・・。

橋の後方の白い壁はコンクリートブロック積みだが、太い線の目地はやはり不自然な印象になった。電柱や電線は描かないことにする。

背景の木々や山の緑の重なりをどう彩色するか。色が秋らしくないが、まだ紅葉していないから仕方無い・・・。民家の壁や道路、橋の欄干の色をどうするか。

あと数枚描いて描法をつかみたい。


 


どんな建築が出現するだろう

2014-10-11 | D 新聞を読んで


14年10月11日付信濃毎日新聞朝刊1面より

 信濃毎日新聞社が松本本社を松本市の中心市街地に移転、新築するという記事が載った。場所は松本のメインストリート、本町通り沿い。記事を読み進んで、驚いた。設計を伊東豊雄さんに依頼した、とある。

伊東さんの作品にはずっと注目してきた。

「せんだいメディアテーク」の建設現場で鋼板の溶接作業を目の当たりにして、伊東さんはすけすけな、存在感の希薄な建築というわけにはいかない・・・、という現実に気がついた。で、「まつもと市民・芸術館」では当初構想していたガラスのすけすけな外皮をGRCに替えた。それから福岡だったかな、「ぐりんぐりん」の有機的な建築へ。

この変化を藤森さん流に、白から赤への変化、ということもできるだろう(過去ログ)。

東日本大震災の後、「みんなの家」の設計の過程で、建築家個人の想いいれなんてたかが知れている。みんなの願い、想いの方が説得力があるということに気がついて、ごく普通の家を創った。

私は丹下健三の作品はその造形の美しさに、磯崎新の作品はそのコンセプチャルな魅力に惹かれる。谷口吉生の作品は端正な美しさに。で、伊東豊雄の作品は建築観がストレートに反映しているところに惹かれる。

記事によると、新社屋は2016年に着工し、17年に完成の予定だという。伊東さんが信濃毎日新聞の新社屋でどんな建築を創るだろう・・・。そこにはどのような建築観が反映されるのだろう・・・。

過去ログ