透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

509 上田市手塚の火の見櫓

2014-10-12 | A 火の見櫓っておもしろい

 「火の見櫓っておもしろい」で取り上げた火の見櫓は既に500基を超えている。長野県内には2,000基くらい火の見櫓があるだろうと推測しているから、まだまだ先は長い。

残念なことに火の見櫓は次第に解体・撤去されている。観察する前に撤去されてしまうものもあるだろう・・・。前稿では解体された塩尻市宗賀の火の見櫓を取り上げた。中央西線が火の見櫓のすぐ近くを通っていて、以前電車とのツーショットを撮った火の見櫓だ。今日(12日)、スケッチをしようと出かけて、無くなってしまっていたので驚いた。これが火の見櫓の現実だ。

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509 撮影日141011



11日に上田市の別所温泉まで出かけたが、途中、手塚地区でこの火の見櫓を見つけた。「東信スタイル」ではない。立ち姿はあまり美しくない。間延びした横架材、それ故ブレースが縦長に過ぎる。ゆがんだ見張り台。安易な方法で取り付けられたスピーカー。いやいや、こうして立っているだけで良しとしなくては・・・。


 


― 消えゆく火の見櫓

2014-10-12 | A 火の見櫓っておもしろい


在りし日の火の見櫓

塩尻市宗賀の火の見櫓と消防団詰所が解体・撤去されていた。 



道路を挟んで反対側の土地に見張り台から上だけが遺されていた。型枠が施工され、基礎コンクリートを打設する段取りになっていた。

火の見櫓に替わって消火ホース乾燥柱が立っていた。柱のてっぺんはモーターサイレンだろう。

塩尻市はもはや不要となった火の見櫓を撤去する方針なのだろう。旧塩尻駅前の大正末期に建てられた火の見櫓も撤去された。

火の見櫓が1基、また1基と消えていく・・・。




 


508 上田市手塚の火の見櫓

2014-10-12 | A 火の見櫓っておもしろい


508

 細身の櫓、上方と下方で変わるブレースの仕様、そしてカンガルーポケット(櫓の一面外側にバルコニーのように付けられた踊り場に名付けた)、東信方面の火の見櫓はこのような特徴を備えている。これを東信スタイルと呼ぼうかな。櫓は直線的に逓減していて末広がりではないが、これはこれでデザイン的にまとまっている。

反りの強い方形屋根、4隅にはくるくると巻いた蕨手。同様のくるくるりんちょな飾りがてっぺんの避雷針にも付いている。上段のカンガルーポケットの2段下に目立たないが踊り場があって、櫓内の梯子を切り替えている。全身発錆しているのが気になる。



半鐘の大きさと比べると見張り台の4本の柱で囲まれているスペース内は狭いことが分かる。消防団員は柱の外側に立って半鐘を叩いている(いた)だろう。

カンガルーポケットの手すりに消火ホースを掛ける太いフックが付いている。電線が張りめぐらされているのは仕方がないか・・・。


 


秋の朝 1012

2014-10-12 | E 朝焼けの詩


撮影日時 141012 05:57AM 

■ 朝晩冷え込むようになった。今朝6時に温度計をみると外気温は6℃だった。

10月も半ば。夜明けが遅くなり、朝焼けする時間も遅くなってきた。今朝は東の空を絹雲(巻雲)が覆っていた。6時前にオレンジ色に染まった。およそ10分後には雲は白に戻っていた。