■ 子どもの頃に「おこうしんさま」という言葉を聞いた記憶がある。私が暮らす鄙里でも昔は庚申講が組織されていたのだろ。庚申塔は今でもあちこちに祀られている。道祖神と同じところに並べて祀られていることも少なくない。でも道祖神と比べて認知度は低いように思われる。神様、仏様は移設されることはあっても撤去されることはないだろう。
庚申については何回か書いたので省略する。先日松本市の隣、山形村の建部神社でこの庚申塔(青面金剛像)を見かけた。摩耗が進んでいて像ははっきりしない。でも像の下の三猿は分かる。右から見ざる、言わざる、聞かざると並んでいることも。うっかり裏面を確認するのを忘れた。建立年が刻まれているかもしれない。