透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

朝日村の庚申塔

2016-01-16 | B 石神・石仏

 先日、所用で朝日村(長野県東筑摩郡朝日村 松本市、塩尻市、山形村の隣村)に出かけた際、山際の道路沿いで見かけた庚申塔。

向かって左側の「庚申」と刻まれた文字碑は裏面の文字から万延元年の建立と分かった。大江健三郎に「万延元年のフットボール」という長編があるから、この年は1860年だと記憶している。干支は60年に一度巡ってくる庚申(十干十二支、10と12の最小公倍数は60)。





向かって右側は庚申の主尊、青面金剛像。 正面右側に刻まれた建立年の明和と亥が読めた。調べると、明和4年(1767年)が亥だった。読み違えていなければ、この年の建立。



青面金剛像の下に馴染みの三猿。その上、足で邪鬼を踏みつけている。