透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「灯台はそそる」を読んだ

2017-08-20 | A 読書日記


『灯台はそそる』不動まゆう/光文社新書

■ この本の著者・不動まゆうさんは筋金入りの灯台女子だ。**リボォルノという地名は聞きなれないかもしれませんが、多くの地中海クルーズにはイタリアのこの港がコースに含まれています。なぜなら、近くの駅から電車に乗れば30分ほどでピサの斜塔を見に行くことができるからです。ただし私はピザの斜塔へは行かず、リヴォルノ港の灯台を楽しみました。**(140頁)というのだから。減少の一途をたどる灯台の火を絶やさぬようにと、その魅力を綴ったのが本書。

**海の安全を守る灯台。役割が重要なのはもちろんだが、ポツンと立つ姿は、人工物ながら風景を邪魔せず、むしろ趣きを与える。実はファンは多く、好みのあり様も豊富。ところが今、灯台はまさに“崖っぷち”だ。**(カバー折り返しの本書紹介文)この紹介文はそのまま火の見櫓にも当て嵌まる。ただし火の見櫓のファンはそれ程多くはないと思われるが。


本書でも紹介されている品川灯台(明治村に移築されている。撮影161203)

火の見櫓の本を出そうと考えているので、その参考になればと買い求めた。

章立ては次の通り

第1章 灯台の愛し方
 1 灯台マニアとは
 2 鑑賞のポイント
 3 初めてでも楽しめる灯台  
第2章 灯台の基礎知識
 1 灯台の役割
 2 灯台の種類
 3 灯台の歴史
 4 灯台の構造
 5 灯台の素材
 6 灯台の光源
第3章 世界の灯台
 1 世界の灯台を巡る旅
 2 灯台先進国フランス
 3 灯台が暮らしに溶け込んでいる国・スコットランド
 4 台湾の灯台には日本の記憶も残っていた
 5 クルージングで出会う灯台
第4章 灯台守のいた時代
 1 灯台守とは
 2 灯台守から伺った話
第5章 100年後の海にも灯台を!
 1 灯台が消える!?
 2 灯台保全のあるべき姿
特別編 私が愛する灯台10選 

ちなみに私の場合、印象に残るのは学生時代に羅臼から知床半島の岬まで縦走したときに見た知床岬灯台。

「第1章 灯台の愛し方 1 灯台マニアとは」で不動さんは灯台マニアの分類について触れていて、灯台マニアを「お遍路さん」「ランドスケーパー」「フィールドワーカー」「灯台〇〇フェチ」の4つのタイプに分けている。

「お遍路さん」は全国に3000基を超える数があるといわれている灯台を全国津々浦々巡っていくタイプ
「ランドスケーパー」は灯台の風景をこよなく愛するタイプ
「フィールドワーカー」は建築当時の記録や設計図などを(中略)見つけ出し、実際に灯台に出向いて歴史に隠された真実を探し出すなど、独自の視点で深堀るするタイプ
「灯台〇〇フェチ」は灯台の特定の部分に魅力を感じるタイプ

なるほど! 灯台を火の見櫓に置きかえて、これらのタイプすべてを意識し、実践したい。


 

 


90枚目

2017-08-20 | C 名刺 今日の1枚

90枚目 手打ちうどん しずかの里のオーナー

■ 大町市美麻の「手打ちうどん しずかの里」のオーナーは大阪出身で、二十数年前に越してきたと伺った。店名の通り手打ちうどんの店で、今年から黒部ダムカレーの提供を始めたそうだ。

黒部ダムカレーを提供している店はすべて制覇したが(過去ログ)、新たな店が加わったとなると、行かないわけにはいかない。ということで15日に行ってきた。黒部ダムカレーを提供している店のオーナーに名刺を渡したのは初めて。気さくな方で話がはずんだ。いつか再訪したい。

美麻には私を火の見櫓の世界へ誘い込んだ木造の火の見櫓がある。このことも話した。オーナーが火の見櫓に関心を持ち、お客さんに、全国的にも珍しい木造火の見の紹介をしていただけたら・・・。


プライベート名刺を渡した人が90人に達した。100人目はどんな人だろう・・・。