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■ 池田町のカフェ 風のいろで開催中の坂井真智子 布絵展「裂から紡ぐ―キレからツムグ―」(会期:9月7日~10月8日)を鑑賞してきた。
坂井さんと名刺交換をして、作品などについてお話を伺った。坂井さんは20年くらい前から端切れの布を使って田園風景や山の風景を創作している方。坂井さん独自の技法によって、布が風景と化す。新潟県の田園風景を表現した①の作品、遠景の山並みと麓の集落がリアルに見えるから不思議だ。テクニックだけを身につけただけではここまでの表現はできないだろう。見慣れた風景に美を感じる美的感性が豊かでないと。
①
②
②は一目で爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳だと分かる作品。実にリアルに両座の山容が表現されているので驚いた。坂井さんは山小屋で仕事をしたこともある山好きな女性と知り、リアルな山容表現に納得した。漫然と山を見ているだけではここまでの表現はできないだろう。
全く既視感のないオリジナルな作品たちに魅せられた。会期中に出来ればもう一度出かけたい。
坂井さんから作品撮影およびブログ掲載を了承していただいています。