透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「本所おけら長屋」

2020-03-24 | A 読書日記



 『本所おけら長屋』は第1巻に7編、第2巻に6編、第3巻5編、第4巻5編、第5巻5編が収録されている。5巻で計28編。14巻だと70編くらいにはなりそうだ。

作者の畠山健二さんは実に構想力のある作家だと思う。長屋の住人を主人公にいろんな物語を紡ぎ出している。そして表現力もあり、一気に読ませる。

第5巻まで読み終えた。このペースで行けばあと3か月もすれば残りの9巻を読み終えることになりそうだ。少しペースダウンして、他の本も読もう。

**幸せってえのは金じゃねえんだよ。このおけら長屋で暮らしている人たちを見てみろ。貧乏人ばっかりだ。(中略)だけど、泣いて笑って、助け合って楽しく暮らしているじゃねえか。おれは幸せだぜ。(後略)**(「わけあり」280、281頁)