■ 長野市民新聞に「現役 火の見やぐら」という記事が連載されている。連載が始まった2019年11月7日付の記事に**現在、長野市消防団が管理している火の見やぐら(警鐘楼)は438基(市消防局)。現存する火の見やぐらを市街地を中心に順次紹介する。**とある。
2月25日付の同新聞には見開きで19基の火の見櫓が紹介され、昭和20~50年代に火の見やぐら(新聞記事の場合、櫓はひらがな表記が一般的)を製作していたという鉄工所の現会長の話も載っている。記事によると、3本柱か4本柱かは発注者の希望に沿い、細かいデザインは各鉄工所が決めていたという。また、1基造るのに3~6か月かかったそうだ。
柱を3本にするか4本にするか、即ち櫓の平面形を4角形にするか、3角形にするかは発注者の希望によって決めたとのこと。松本エリアでは3角形がおよそ8割、諏訪エリアでは逆に4角形が8割だが、この比率もこのようなことに因るのだろうか・・・。このことを合理的に説明することができないものだろうか。
『あ、火の見櫓!』に載せた火の見櫓建設工事の契約書によると、工期は昭和30年7月9日~8月20日となっており、1か月半だ。工期がずいぶん違う。火の見櫓建設事情は鉄工所によって全く違っていた、ということだろう。
新聞は長野市在住のT君から郵送されてきた。T君ありがとうございます。