透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

桜花爛漫

2021-04-03 | A 火の見櫓っておもしろい




(再 154)松本市波田 3脚〇〇型 撮影日2021.04.03

 桜の季節になると何基か気になる火の見櫓がある。下赤松集落センターの敷地に立つこの火の見櫓もその内の1基。2本のソメイヨシノの古木の大きく張った枝々に花が咲く。方向によっては火の見櫓が桜をまとっているように見える。季節限定の風景。



(再)東筑摩郡朝日村 3無33型 撮影日2021.04.03

 古刹の参道脇のシダレザクラ越しに火の見櫓を望む。今年は桜の開花が早い。



(再)松本市波田 国道158号 4脚(倉庫貫通)〇〇型 (過去ログ

背が高い火の見櫓で、遠くからでもよく見える。この季節、櫓の下半分を桜が覆い隠す。


 


手元に置いておきたい本

2021-04-03 | A 読書日記

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 手元に置いておきたい本があるものだ。私の場合、松本清張の『砂の器』がその1冊。映画化もテレビドラマ化もされたこの推理小説は清張作品を読まない人にもよく知られていると思う。清張作品を収めた文庫本は昨年の5月に処分してしまった。その後、光文社のカッパ・ノベルス版の『砂の器』を知人から譲ってもらうことができ、いま手元に2冊ある。

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清張作品で一番好きな『ゼロの焦点』も手元に残しておこうと思い、先日新たに買い求めて読んだ。結婚間もない主人公の女性が失踪してしまった夫の行方を捜すうちに、不幸な再会が招いた連続殺人事件の真相、いや深層が次第に明らかになっていく(過去ログ)。

**自分の暗い過去を知っている人間に、突如再会したことで、不安と恐怖に駆られた。**(438頁)

久しぶりに再読してストーリーがシンプル過ぎて少し物足りないという感想を抱いた。次は『砂の器』を読んでみるか。映画の「砂の器」はストーリーがすっきりしているが原作はごちゃごちゃしていると評されてもいる。今読めばちょうどいいかもしれない。