透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ヤバ! Y字路に沼るかも・・・

2025-01-20 | A あれこれ

 去年の年末かな、書店で『Y字路はなぜ生まれるのか?』重永  瞬(晶文社)をパラパラと立ち読みして、Y字路がぼくの脳にインプットされてしまったようだ。

33会の旅行で九州に出かけた時、小倉の旦過市場の近くでY字路に遭遇して、写真を撮った(左)。この時は気がつくと同行者がかなり先を歩いて、急いで追いついた。これはもう、Y字路を意識している証拠だ。

そして・・・、昨日(19日)善光寺から長野駅に歩いて戻る時、Y字路に遭遇して、写真を撮った(右 北石堂町)。Yという文字の上半分のV、この角度によって、くさび形の敷地の尖端部分の処理の仕方が違うということは容易に想像がつく。

このような敷地に建物を計画する場合、敷地をできるだけ有効に利用することと、建物を構造的に、そして平面計画的にも成立させるということとがせめぎ合う・・・。単なる空地とか、花壇のような処理ではなくて、出来るだけ先っちょまで攻めて欲しいなあ。たい焼きだって、シッポの先まであんこが詰まっていたほうがうれしいじゃないか。これは、関係ないか。

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東筑摩郡山形村 撮影日:2010.06.12

Y字路に火の見櫓が立っていることもあるが、前述したことの意味は後ろの建物をもっと先まで攻めて、火の見櫓を建てるスペースが無いようにして欲しいということだ。

街歩きをすれば、Y字路に遭遇することも多いだろう。そこを観察すれば、おもしろいだろうな。火の見櫓は地図では探せないけれど、Y字路は探すことができる。道路は地図の最も基本的な情報だから。

これは、沼りそう。既に沼ったかも。まずは何か所か観察することから始めよう。それから『Y字路はなぜ生まれるのか?』を読まなきゃ。

 
小倉の旦過市場の近くのY字路 2025.01.10(左)と長野の北石堂町のY字路 2025.01.19(右)


 


善光寺界隈で繰り返しの美学

2025-01-20 | B 繰り返しの美学

 以前はたびたび取り上げていた「繰り返しの美学」。このところその頻度はぐっと落ちて、今回は2023年12月以来、およそ1年ぶり。

建築の構成要素そのもののデザインには特にこれといった特徴が無くても、それを直線的に、そして等間隔にいくつも配置すると、「あ、美しいな」とか、「整っていて気持ちがいいな」とか、そういった感情を抱く。このような経験は私だけの個人的なものではないだろう。シンプルなルールによって、ものが秩序づけられた状態・様子を脳が歓迎しているのだ。

建築構成要素を直線状に等間隔に並べるとそこに秩序が生まれ、それを美しいと感じる。これを私は「繰り返しの美学」と称している。と、ここで繰り返しの美学の復習をしたところで、善光寺界隈で出会った繰り返しの美学の紹介。







繰り返しの美学的外観 


 


読書@善光寺仲見世通りのスタバ

2025-01-20 | A 読書日記

 
 建物の全形を入れようと広角で撮ると、歪む。そうか、こんな時はスマホで撮ってあおりの操作をすればいいんだ。今ごろ気がついた。これからはそうしよう。

19日の善光寺参りではよく歩いた。スマホのデータによると11,856歩。朝、篠ノ井でも歩いたから。お参りしてから、仲見世通りのスタバで休憩。和の空間でなかなか居心地が良かった。


一人で出かけるときは必ず本を持っていく。善光寺参りには藤沢周平の連作長編『天保悪党伝』(新潮文庫2001年11月1日発行、2022年6月10日34刷)を持って行った。スタバで小一時間読んだ。行き帰りの電車でも読んだから、6編のうち、4編を読み終えた。

藤沢作品は好きでよく読んだが、この作品は読んでいなかった。積読状態が解消されたら、また藤沢作品を読むのも好いかも・・・。


 


篠ノ井の布制神社の狛犬

2025-01-20 | C 狛犬

 篠ノ井駅から見えた火の見櫓に向かう途中に神社があった。鳥居の扁額に「布制神社」とある。拝殿に続く参道に一対の狛犬が見えた。立ち寄って狛犬を観察することにした。まず、拝殿で2礼2拍手1礼。



狛犬と括るが拝殿に向かって右側は獅子、左が狛犬。そう、左右別々の霊獣だ(狛犬についてはネットに多くの解説サイトがある)。


右 きっちり蹲踞(蹲踞)の姿勢をとった獅子 逞しい体つき。


左 獅子と同じ姿勢の狛犬。本来、狛犬には角があるけれど、角がないものも多い。欠損しやすいこともその理由ではないか、と思う。折角つくったのに、運ぶ途中や設置作業中にポキってこともあっただろう。それなら、最初からつくらないでおこう、と石工が考えたのかもしれない。

獅子・狛犬本体も台座も花崗岩でつくられている。花崗岩は風雨にさらせると損耗しやすい。この狛犬の顔の表情や体の細部の表現がよく分からないのは、このことによる。台座に刻まれた文字も読み取ることができなかった・・・。


篠ノ井駅から布制神社までおよそ520m、ここから火の見櫓までおよそ180m、と帰宅後に地図で確認した。駅から火の見櫓まで往復して1400m、1.4km。


長野市篠ノ井の火の見櫓

2025-01-20 | A 火の見櫓っておもしろい

 塩尻駅6時36分発の普通列車で長野に出かけた。善光寺参りをするために。途中、ふと、篠ノ井で火の見櫓を探そうと思いついて、篠ノ井駅で下車した(7時51分)。

駅の東西を繋ぐ自由通路の西の端から遠く(手前の電柱の右後方、オレンジ色の切妻屋根のところ)に火の見櫓が見えた。東側のデッキからも探したが、見つからなかった。かなり市街化されているので、撤去されてしまったのかもしれない。下車した甲斐があった。やぐらセンサーの感度が良くなくても見えたと思う。篠ノ井線の次の長野行き(8時31分)まで、40分。充分間に合うと踏んで、歩いて見に行くことにした。






1529 長野市篠ノ井五明 44〇型 複合脚(正面ショートアーチ他面交叉ブレース)水路またぎ

見張り台と屋根の大きさのバランスが良く、整った姿かたちの火の見櫓。交叉ブレースは全てリング付き丸鋼製。久しぶりに興奮して、写真を何枚も撮った。昨年末まで使っていたカメラより、解像力が落ちるが仕方ない。コンパクトでポケットに入るので持ち歩びに便利。だから良しとしよう。


幅広の平鋼の蕨手 あまり「くるりんちょ」していない。見張り台の手すりはシンプルなデザイン


見張り台の床は一方向すのこ敷き。




端正なつくりの踊り場。


脚部 正面はショートアーチトラス脚 他の3面は丸鋼の交叉ブレース。交叉部はリング付きターンバックル。


 


善光寺参り(加筆)

2025-01-20 | A あれこれ

 昨日(19日)善光寺参りをした。2004年からほぼ毎年善光寺へ初詣に出かけている。出かけなかったのは2006年、2008年、2021年だけだった。毎年していることをしないと落ち着かないので、今年も出かけた次第。


仁王門から山門を望む


山門


本堂前の大香炉 立ち昇る線香の煙を手で掬いとるようにして、頭と胸にあびせた。どちらも心配なので・・・。


本堂

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本堂の回廊の角に吊り下げられている鐘

正月三が日は初詣する人でものすごく混雑するけれど、この時期ともなると、上掲写真のようにそれほど混雑していない。本堂でお賽銭を投じ、合掌、礼拝した。この一年平穏無事で過ごせますように・・・。


六地蔵

地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道で、迷いや苦しみから衆生を救ってくださる菩薩様。六道に対応して菩薩様も六体。右端の菩薩様は地獄担当。最もつらい地獄に落ちた衆生を一刻も早く救おうと、左足を蓮台から前に踏み出している、と写真に写っている説明板に書かれていた。


御朱印 善光寺の御朱印は何回かいただいている。達筆だ。