「賢木 院死去、藤壺出家」
■ 桐壺院崩御、政権は右大臣方に移る。藤壺出家。物語が大きく動く。
六条御息所は娘と伊勢に下ることを決心する。嵯峨野の野宮に六条御息所(俗な言い方だと年上の愛人)を訪ねる光君。久しぶりの再会。
暁の別れはいつも露けきをこは世に知らぬ秋の空かな(315頁)
藤壺の出家は源氏との関係を絶つため。源氏とは違い、理性的な判断は大人。
政敵の右大臣の娘・朧月夜と光君の密会、不倫関係は続く。ひょんなことから右大臣にバレるふたりの密会・・・。右大臣は**二藍色の帯が、尚待の君の着物に絡みつき、外側に出てしまっているのに気がつき、何か変だなと思う。**(352頁) 男帯が娘の着物の絡みついているのを見てしまった父親・・・。
右大臣と弘徽殿大后は光君の失脚を画策する。光君大ピンチ。
1桐壺 2帚木 3空蝉 4夕顔 5若紫 6末摘花 7紅葉賀 8花宴 9葵 10賢木
11花散里 12須磨 13明石 14澪標 15蓬生 16関屋 17絵合 18松風 19薄雲 20朝顔
21少女 22玉鬘 23初音 24胡蝶 25蛍 26常夏 27篝火 28野分 29行幸 30藤袴
31真木柱 32梅枝 33藤裏葉 34若菜上 35若菜下 36柏木 37横笛 38鈴虫 39夕霧 40御法
41幻 42匂宮 43紅梅 44竹河 45橋姫 46椎本 47総角 48早蕨 49宿木 50東屋
51浮舟 52蜻蛉 53手習 54夢浮橋