透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「コンニャク屋漂流記」

2012-01-28 | A 読書日記

『黄いろい船』
『どくとるマンボウ青春記』
『どくとるマンボウ途中下車』 
『どくとるマンボウ追想記』
『どくとるマンボウ昆虫記』
『どくとるマンボウ航海記』
『夜と霧の隅で』
『白きたおやかな峰』 
『楡家の人びと』

北杜夫の以上の作品の再読を終えた。

今回再読予定で残りの作品は写真の通り。この中で『どくとるマンボウ医局記』は中央公論社の編集者だった宮田毬栄さんが20代の時に担当した作品だそうで、「どくとるマンボウシリーズ」後期の傑作だと、昨年10月に亡くなった北杜夫の追悼文の中で書いている(信濃毎日新聞2011年10月28日付朝刊)。


同追悼文で宮田さんは長編の『楡家の人びと』『白きたおやかな峰』『輝ける碧き空の下で』については物語を構築していく北杜夫の怜悧な意思を、評伝の茂吉四部作については透徹した客観性を評価している。



『さびしい王様』は十歳から百歳までのこどものための童話。高校生のとき、厳しい指導で有名だった英語のK先生から借りて読んだ想い出の作品。『幽霊』とその続編『木精(こだま)』は何回も読んだ作品で、既にブログにも書いた。過去ログ 

これらの作品は読み急がず、桜が咲くころまでに、いやもっと先までに・・・、読了すればいいことにしておく。

で、次は年末年始に買い求めた本で未読の2冊のうち、『コンニャク屋漂流記』 星野博美/文藝春秋を読むことにする。これは雑誌や新聞などの書評欄でも取り上げられた話題のノンフィクション。著者の先祖は江戸時代に紀州から房総半島へ越してきた漁師、それなのに屋号は「コンニャク屋」。 なぜ? 著者の疑問解決の旅は東京の五反田から房総半島、そして和歌山へ・・・。




 宮田毬栄さんは松本清張も担当した。


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