透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

縦横比

2007-02-04 | A あれこれ



 住宅展示場にて

今回は「ゆるやかな秩序の美学」ということで各国の国旗をとり上げようと思っていた。 多様なデザインではあるが、みんな長方形でしかも縦横比が統一されている、ゆるやかに秩序づけられている。 確かに地図帳に掲載されている世界の国旗を見るとみんな縦横比が同じ長方形だ。ただしネパールは例外で三角をふたつ重ねた形。この先を続けようと思っていたが・・・。

縦横比に関する約束事でもあって世界共通なんだろうか・・・。調べてみて縦横比に約束事など無いということが分かった。比較的 1:2と2:3が多いがバラバラだ。4:7、5:7、5:8、6:11、7:10、7:11、8:11・・・

因みに日本は7:10でブラジルも同じ比率。スイスとバチカン市国は1:1つまり正方形。でも手元の地図帳をみるとスイスの国旗、そう赤地に白十字も他の国と同じ長方形になっている。

アメリカは10:19、1:2とほぼ同じ比率だが微妙に違う。10:19の国は他にもある。マーシャル諸島共和国、ミクロネシア連邦、共にアメリカの信託統治領だった国だ。リベリアの国旗は比率も同じでデザインもアメリカの星条旗とよく似ているが、それはリベリアの成立を物語っている。

国旗の縦横比を調べるだけでも面白い。ベルギーは13:15、デンマークは28:37。 たぶん両国はかなり昔に国旗が決まったのだろう。プロポーションを決めて国旗をデザインしたのではなく、測ってみたらそうなっていたといったところだろうか。1:2や2:3が多いのはデザインするときにプロポーションを決めているからであろう。ではイギリスは?フランスは?ロシアは?中国は?北朝鮮は?・・・ 

縦横比といえば黄金比。昨日とりあげた『デザインにひそむ <美しさ>の法則 』にも紹介されている。工業製品には黄金長方形(縦横比が黄金比の長方形)が多用されているとのことだ。私が使っているデジカメもそう。 黄金比は 1:1.61803398875・・・。 2:3は黄金比に近い。国旗のデザインにそのことが意識されたかどうかは不明だが。

この本にはこんなことも紹介されている。
1÷1.61803398875=
1.61803398875×1.61803398875=
なんと不思議! 電卓を用意して是非計算を!


○ イギリスと北朝鮮は1:2 、フランス ロシア 中国は2:3 このことから何か分かるのかな?


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勉強 (Sより)
2007-02-05 08:41:42
*いまで生きてきて気にしていない国旗に興味を持ちました、縦横に気にしていない自分も再度四方を見渡して何かを発見しないと>  ただ年とるのみ?
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縦横比にひそむ「何か」 (U1)
2007-02-06 07:09:16
Sより さん、コメントありがとうございます。世界各国の国旗が長方形なのにネパールのオリジナルな形、すごいと思います。今回調べてみるまでプロポーションが、これほどまちまちだということを知りませんでした。 日本とブラジルの縦横比が同じということは偶然ではなくて、何か理由がありそうな気がします。
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