透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

プルアパートベイズン

2021-08-23 | A あれこれ



 先週の土曜日(8月21日)、ブラタモリで長野県の諏訪が取り上げられた。題して「なぜ人々は諏訪を目指すのか」。

番組の中で諏訪湖は横ずれ断層でできたということが紹介された。番組を見ていて、この横ずれ断層のことを詳しく紹介した新聞記事があったこと、そして、その記事を保管していることを思い出した。昔のことはよく覚えているものだ。

1996年(平成8年)、信濃毎日新聞に「活断層を歩く」というタイトルの記事(写真上)が連載されていて、同年の12月10日付朝刊では松本市街地の軟弱地盤のことが取り上げられていた。この記事にプルアパートベイズンの模式図(写真下)が載っている。この用語はブラタモリには出てこなかったけれど、諏訪湖の形についてこの模式図によく似た図により説明がなされた。



新聞記事には**なぜ、松本駅を中心に沈降し、南北の方向に軟弱地盤が細長く延びているのだろうか。(中略)プルアパートベイズンのモデルで説明できるかもしれないという。牛伏寺断層と松本盆地東縁断層は、真っすぐにはつながらない。二つは、ずれていて、松本市街地で左ステップしている。そう考えた場合、その間が左横ずれ断層の動きから、底抜けになり、くぼ地になる可能性がある。諏訪湖なども、そうだと言われている。** とある。関連サイト→こちら

諏訪では地盤が大きく陥没して諏訪湖ができたが、松本は諏訪程陥没せず、沼地のような状態になったということだろう。諏訪と松本の地形の成因は同じということ。松本の沼地は深瀬と呼ばれていたが、それが深志と変化したと聞いたことがある(ような気がする)。松本がもっと深く陥没していたら、松本にも湖ができていたかもしれない。

ところでブラタモリ、次回(9月11日)は松本、また見なくちゃ。


 


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