透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

お初さんとお静さんの会話

2022-12-03 | A 火の見櫓っておもしろい
■ フェイスブックに投稿した記事です(2022.12.03)。

「お静さん 勇太郎さんがね、日本が独逸や西班牙に勝ったとかいって、随分喜んでましたよね」
「そうだね。あの人、蹴球っていうのかい、好きなんだね」
「ええ、なんでも令和の人たちってみんなそうみたいですよ」
「お初っちゃんさ、今年は嘉永元年なんだけど」
「そうなんですよね、勇太郎さんが写真を届けにきたとき、170年も先のことさ、って言ってましたよね。お静さん分かりますか?」

「お初ちゃんさ、こういうことらしいんだよ。勇太郎さんがまえに言ってたたとえ話だよ。川の両側に道があるとするだろ。でね、こっちの道と向こうの道では時間(時代かな)が違うんだって」
「え? なんですかそれ」
「あたしも分からないんだけどさ。でね、勇太郎さんはね、ところどころに架かっている橋を渡ってね、令和と嘉永を行き来してるんだってさ」
「??」
「ほら、浦島太郎。あの話もね、そんな感じなんだってさ。川の向こう側とこっち側ではね、時間がずれているじゃないか。でね、なんだかトラブル(なんて江戸言葉じゃないけど)があって200年くらいだったかな時間がずれちゃってさ、それで玉手箱で時間合わせしたんだよ・・・」

「お静さん、火の見櫓の話は?」
「しなくたっていいんだよ」
「じゃ、この台本は・・・」
「ちょうどいいよ、これからごはん炊くから」

*****

フェイスブックで、時代設定のことなど考えずに会話シリーズを始めてしまったので、辻褄合わせにタイムライン、時の迷宮のようなことを持ち出してみたという次第ですが、分かりやすく説明することが難しい概念ですよね。自分も理解していないのですが・・・。
浦島太郎が時間の大きなずれを修正する話だとすると、かぐや姫は空間の大きなずれを修正する話と捉えることもできそうです。

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