■ 前々稿に書いた『食糧危機が日本を襲う!』柴田明夫/角川SSC新書 を読んでいます。
地球が養える人口は一体どの位なのか・・・、気になるところです。
**問題は世界の穀物収穫面積が、1980年代から減少傾向にあるということだ。このまま人類が増え続ければ、食糧が絶対的に不足する瞬間が間違いなく訪れる。**と著者は書き、**フィリピンの国際稲研究所(IRRI)は、地球が養える人口を83億人と推計している。国連の人口推計(2010年版)によれば、(中略) 2025年に80億人に達し、その後ややペースは鈍るものの、2083年には100億人に達する。そこに至るまでのどこかの時点で、「絶対的供給不足の時代」が訪れるのである。**と続けています(120、121頁)。なお、全世界の耕作可能な地域の面積は約30億ヘクタールだそうです(119頁)。ピンとこない数字ですが。
宇宙船地球号の定員については諸説あるでしょうが、本書にはこのように紹介されています。
ところで、最近ソフトバンクの孫正義氏が休耕地や耕作放棄地に太陽光発電パネルを設置し、発電するというプロジェクトを提案していますね。原子力発電から太陽光発電へのシフトは当然のように思います。 でも、休耕地や耕作放棄地ってすべて農地として再び活用するようにしなくていいのでしょうか。前述したように食糧不足は必至なのですから。
電力不足と食糧不足・・・。宇宙船地球号の操縦はこれからかなり難しくなりそうです。
『Operating Manual for Spaceship EARTH 宇宙船「地球」号 フラー人類の行方を語る』
建築家であり思想家・哲学者でもあったバックミンスター・フラーの著書 昭和47(1972)年3月初版発行
本稿のタイトルはこの本のことを思い出してつけましたが、内容はすっかり忘れてしまっています。