透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「サロゲート」を観た

2023-05-20 | E 週末には映画を観よう

 男はつらいよの第4作を借りるつもりだったが、SFコーナーを覘いて「サロゲート」を借りた。ブルース・ウィリスが主演の映画ならおもしろいだろう、と思って。「サロゲート」は2009年に公開されたアメリカ映画。

サロゲートは身代わりロボットのこと。本人(オペレーター)に代わって社会生活を送る。サロゲート所有率98%の社会。街なかを歩く者、車を運転する者、地下鉄に乗っている者、働く者、みんなオペレーターに繰られているサロゲート。サロゲートはオペレーターの望み通り性別も年齢も容姿も自由に変えることができる。

サロゲートが殺されても安全装置が作動してオペレーターは傷つかないはず、だった・・・。ところがある夜、サロゲートを開発した男の息子のサロゲートが何者かに殺されると、息子まで死んでしまう事件が発生する。

この映画は、星 新一の『ボッコちゃん』(新潮文庫)に収録されている「肩の上の秘書」の延長線上にある近未来を描く。

体が不自由な人の分身のサロゲートが自由に走り廻る。人に代わってサロゲートが危険な作業をする。SFの世界のことだと思っていたことが現実になりつある。

「サロゲート」は観た者に問う、人の代わりをどこまでAIにさせるのか、どこまで許容されるのか、を。


 


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