■『民俗学』宮田 登(講談社学術文庫2019)を読み、続けて『日本の民俗宗教』松尾恒一(ちくま新書2019)を読んだ。
**古代から現代まで、数々の外来の文化の影響を受けて変容し形成された日本の民俗宗教を、歴史上の政治状況、制度の変遷とともに多角的に読み解く。**とカバー折り返しの本書の紹介文にある。
ただ字面を目で追うだけ、内容が頭に入ってこなかった・・・。民俗学に関する基礎的な知識を持っていないと理解することが難しい、ということなのかもしれない。途中で投げ出そうかとも思ったが、なんとか「読み終えた」。
**本書では、日本の民俗的な信仰が、日本の風土や精神性から自ずと形成されたわけではなく、古代より海外との関わりの中で、ときに国難を乗り越えるための政策として制度化され、寺院や神社といった宗教施設のみならず、自然や村落の景観を形成する上で大きな役割を果たしたことを主眼とし、それが現在にどのように継承されているかについて考えてきた。**(あとがき 227頁)
あとがきのこの件(くだり)を読んで、「そうだったのか・・・」。
読解力乏しい私ゆえ、こんなこともあるさ。