『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

父親の威厳

2008年12月05日 | Weblog
12月第一週の金曜日。
我社では冬季賞与の支給される日が、毎年この日に決まっている。
早い時は1日で、11月の給与の後一週間後に支給されるから
一時的に、凄く収入がある事になる。
遅い時が7日。この6日間の差は以外に大きく感じるから不思議。
でも、賞与って言うのは今や名ばかりで、年収の一部になってしまっている。
特に我社のように、労働組合がきちんと経済交渉で年度初めに
契約を取り交わす会社は、昨今のような急激な業績悪化に被っても
賞与がカットされる事はない。

ところが、僕は今や組合員ではない。いわゆる管理職。
数年前から年俸制となって、毎月の給料が増えたように勘違いするが
賞与というものが無いから、そういう意味でのメリハリは全く無い。

おまけに現金支給は、はるか昔に給与振込みに変わってしまい
いまや紙切れ一枚を手渡されるだけで、有り難味を感じなくなっている。
僕は現金で支給されて、若い奴らに「分厚いですねぇ」とお世辞を言われ
「おぉ、今日は美味い物でも食いに行くぞ!」と格好つけたかった。

そもそも、この給与振込みが世の中の親父殿たちの威厳を失わせた原因。
給料日に三つ指突いて「お帰りなさい、ご苦労様でした」と出迎える妻・・・
そして「今月の生活費だ」と、こっそりと小遣いを抜いた残りの給料袋を
手渡し「ご苦労様でした」と言って、受け取る妻・・・・・
といった、日本伝統の姿は何処へ行ってしまったんだぁ・・・・・?
給料日の午前中に、銀行でさっさと金を下ろしてくる嫁さんは、
当然のことといわんばかりの態度。
あぁ、父親の威厳があった昭和30年代の姿に戻らないものか・・・・・

とかなんとか言いながら
「お前は十分遊んでるし、金だって使ってるから文句言うな」なんて
仲間から言われてしまう情けなさ・・・・・
チッチッチッチ!
そんなの当たり前でしょう。一家の主なのでありますから・・・・
会社の一部では「将軍様」と呼ばれる僕も、家に帰れば馬鹿なエロ親父と
最近は中学1年生の次女にまでコケにされる始末。

ふん、だから僕は休日は充実させるのさ・・・・・ふふふ
僕の育った家は明治生まれの爺さんが威張っていて、いわゆる男尊女卑家庭。
今だからこそ料理を趣味にしているが、昔は台所に出入りするだけで
婆さんから「男の癖に、台所に入ってくるんじゃない」と怒られた。
家に帰ると、お袋が「お茶入れるかい?」と、
自分でお茶なんぞ入れたことなんぞ無かったし、お袋が居なければ
姉貴がその代わりをやっていて、姉気に向かって「お茶」なんて言っていた。
テレビのチャンネルもリモコンなんか無くても、昔からお袋や姉貴が「人間リモコン」だったし・・・・・・
オヤジや爺さんが帰宅したときに、玄関まで出迎えしなかったら
爺さんなんか「暴れん坊将軍」に変身してしまう大変な家でした。
そういう古い家庭に育ったから、男の威厳なんて当然のことと思って育っていた。

結婚して意識改革しました。はい・・・・・
今や休日に料理を受け持ち、サッカーのユニフォームは自分で洗い、
お茶なんか頼んでも「私は召使じゃない」と言われ、自分で入れる。
会社から帰って来ても、玄関まで来るどころか、「お帰りなさい」の言葉も無い。
酒飲んで帰ってきたら、「酒臭いんだよ」ってボコボコにされる事も・・・・

遊んでばかりいられるのは、理解ある奥様がいらっしゃるから・・・・
なんて良く言われますがね・・・当然です!
あぁ、すっきりした・・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アラカルト」

2008年12月05日 | Weblog
今夜は年末恒例のお芝居、僕の一番好きなギタリスト
竹中俊二さんが出演している「アラカルト」を観てきました。
一昨年は劇団の音楽担当をされている大塚先生と一緒に、
去年は同じく劇団の若手女優を誘って、そして今年は誰を誘おうか?
と考えた挙句、最初に声をかけたのが嫁さん。
たまには二人で楽しい芝居を観ないかと誘ったけれど仕事があるし
子供達は試験中とあって難色を示した。
発売即日完売という、滅多に手に入らないチケットなのに・・・・・
それでいつもロックを一緒に聴きに行く、スタイリストのT美さんを誘って
久しぶりに「おデイト」と相成りました。

今回は20周年記念。出演者は高泉淳子さんに、白井晃さん、陰山泰さんの
お馴染みトリオ。それに音楽は中西俊博さんが監督して、ギターの俊ちゃんに
ピアノの林正樹さん、ベースにクリス・シルバースタインという豪華メンバー。
それに、ゲストは5年前に出演した舞台俳優の羽場祐一さんと、
僕の大好きなロックギタリスト、ローリーが出演。
芝居のほうはいつ見ても高泉さんの演技がエレガント。
この芝居は高泉淳子一座といった感じですが、白井さんも陰山さんも
素晴らしい役者さん。プロの演技を堪能させていただきました。

中でもローリーのギターはやっぱりセクシーだった。
実力が物凄くあって、ギターは間違いなく超一流。
存在に華があって素晴らしかった。格好良すぎます!

それと陰山さんの歌った「ウォーターメロンマン」は、他にも唄っている人が居て
何回か聞いた事があるけど、今日の陰山氏の唄が今まで聴いた中で最高。

中西さんのバイオリンを中心とした音楽はいつ聴いてもジャズのライブ。
質の高い芝居と音楽を楽しんで帰ってきました。

強いて言えば、3時間の芝居は長い。それと休憩が入るとは言え、
後半はちょっと芝居のほうがダレちゃったかな?

そして、芝居の後はT美さんと近況報告をかねて食事。
田んぼhttp://tanbo.co.jp/index.html
というおひつに入れた美味しいお米を売り物にした
和食のお店で美味しい御飯を食べながら、T美さんとおしゃべり。
仕事の事でずっと悩んでいたけど、その間T美さんは
「そんなものくれてやりなさい」
と、僕にずっと言い続けてきた。
そして部署が変わったら、そのことを思い出して
「本当にそうだなぁ」って思うようになった。
くれてやって、誰でも簡単に出来る事だったら、
それは、そんなに大した事じゃなかったという事。
そんなものを守るエネルギーは無駄と言われて、部署を出る事にしたのも事実。
いみじくも、変わった部署の取締役であるサッカー部の先輩にも全く同じ事を言われた。
まだまだ、未熟な自分に照れ笑い・・・・。

そんな事より、最近会社でも言われる事だが、T美さんに
「何だか凄く良い顔になった、ずいぶんハンサムになったね」と言われました。
考えてみれば、周りに仕事を評価されているうちに、一方で反感を買う。
僕が実績という鎧を着せられて、それを脱ぐ事が出来ずに身動き取れないで
いつの間にか、自分がその鎧に傷をつけられないようにピリピリしていた気がします。
鎧を脱いで身軽になった分、気持ちにも余裕が出来て、
誰もやらない仕事を楽しむ、昔の自分にやっと戻れた。
やっぱり、仕事の環境を変えたことは正解だった気がします。

そんな事も、いつも気にかけてくれていたT美さんに話したら
「また良い経験したね。活き活きしているもんね」
って言われちゃいました。
今夜は色々な意味で、良い夜になりました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする