今日は何となくテレビを点けてチャンネルを替えていたらNHK教育で
「NHK音楽祭2008ハイライト-魅惑のバイオリン“魂のコンチェルト”」
という番組をやっていて、久しぶりにバイオリンを聴いてしまった。
「魅惑のバイオリン・魂のコンチェルト」と題して開催された「NHK音楽祭2008」から、
世界の第一線で活躍する4人のバイオリニストが演奏したバイオリン協奏曲を特集した番組。
最初に聴いたのが僕の好きな女性バイオリニスト庄司紗矢香さん。
http://www.universal-music.co.jp/classics/shoji/
彼女はまだ25歳の若さだが、以前にテレビで演奏している姿が凄く格好良くて
強烈な印象が残っていた。
演奏したのは「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35」チャイコフスキー作曲
バックの管弦楽はサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団。
以前に聴いたときに思ったのは、この人の演奏は聴いていて楽しい。
表情が豊かで、時折笑顔を見せたり、厳しい顔になったり・・・・
演奏を楽しんでいる様子が伝わってくる。
元々、バイオリンは弦楽器の王様と感じている僕なのだが、今夜の番組で見た
庄司紗矢香の演奏は、最近良く聴きに行くジャズのライブに通じるものがあった。
目まぐるしい指の動き、そんな時でも演奏中に笑顔が覗く。
僕の好きな竹中俊二さんや小畑和彦さんのライブで、物凄い演奏をしているのに
笑顔で演奏している姿とダブって、見入ってしまった。
チャイコフスキーの音楽そのものは嫌いじゃなくて、聞く機会も多かったのだが
こと日本ではクラシックというだけで、ちょっと気取った感じが好きになれなくて
ここ20年くらいはクラシックのコンサートには一回も行っていない。
それでも弦楽は好きで、劇団の音楽をやっていただいている大塚彩子さん率いる
「PRISMIX」というバンドのライブを何度か聴きに出かけて、
「やっぱり、バイオリンはエエのぉ・・・」なんて、
その気になってバイオリンを買ってしまうほど、マジに弦楽は好きなのであります。
話は戻って庄司紗矢香。
本当に聴いていて、ニヤニヤしてしまうほど見事な演奏。
若さが溢れた力強さと、ストラディバリウスには似合わない
ちょっと攻撃的な演奏は僕好み。
テレビなのに演奏が終わったら拍手しちゃって子供達や嫁さんに
「テレビに向かって馬鹿みたい」などと言われる始末。トホホ・・・
庄司紗矢香の他に出演は、サラ・チャン、ジュリアン・ラクリン、諏訪内晶子。
2番目のサラ・チャンの演奏はブルック作曲の「バイオリン協奏曲第一番ト短調作品26」。
彼女はジプシーのような男性的な乗りが有って、楽器を唄わせるような演奏。
彼女も独特の演奏スタイルで、クラシックの演奏なのに何処かプリマドンナの
雰囲気が漂っていて、こちらも見ていて圧倒されちゃった。
3時間番組なので途中で録画して観るのを止めちゃったんだけど、
残りはまた明日、一人でじっくり聞こう!
久しぶりにクラシックをテレビで視聴して、
「クラシックも随分イメージが変わったなぁ」
なんて感じてしまった。
それとも僕が、若い頃とは違った感性で聴くようになったのか?
たまにはクラシックの生演奏も悪くないかな?・・・・
と、当たり前のことを思ってしまった。