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この記事、3年前まで劇団の音楽を作曲していただいていた、
作曲家でありミュージックセラピストをされている大塚彩子先生のブログ。
読ませて頂きましたがためになりますよ。
内容はピアノをコードで弾くのは簡単そうに見えて、実は難しい。
クラシックのように譜面どおり鍵盤を叩いていれば、それらしく聞こえるのと違って、
コードで演奏するポップス系の音楽は基礎がより大事になるって言う話。
以前にも書いたかと思いますが、音楽に限らず世の中にある物は全て、
簡単なものなど何ひとつない。簡単に出来るのは最初だけ。
初心者の割には上手・・・・と言う程度を、褒められると勘違いする輩が多い。
そんなものでも、突き詰めてゆくと基礎に行き着くって思ってます。
何にでも興味を持って、何でもやる・・・・・
僕はそう思われているけれど、逆に何ひとつ極めたものがない。
唯一、こつこつと基礎を積み上げてそれなりに『プロ』らしくなったのが今の仕事。
それだって、20年かかってやっとこさですよ。まだまだ、極めたわけじゃない。
僕の仕事でも、『こんなの誰でも出来るよ』とは言いますよ。
そう言わないと誰も後継者としてやろうとしてくれないから・・・・
でも、それを真に受けて、人が20年積み上げてきたものを解ったような振りをして
軽く考える人間が多すぎて、結局そういう人間は『基礎』をやっていないから伸びません。
僕の仕事の電気回路も、他人が作った回路のコピー&ペーストで何とかなっちゃう。
そのくせ、簡単なアナログ回路も解らないし、解らなくても平気でいる。
昔、若手に『君、オームの法則って知ってる?』って聞いたことがある。
理科で習う、I(電流)=E(電圧)÷R(抵抗)です。
電気回路は、全てこれに行き着く。交流だろうが直流だろうが、高周波だろうが全てです。
これを理解していないと、難しい話をするとすぐにわからなくなる。
大塚先生がブログに書かれた『実はコードで弾くのは難しいよ』は、
ジャンルなどの違いはあれ、そういう事だと思って読ませてもらった。
感性や感覚も、実は基礎をきちんとやっていないと研ぎ澄ませない。
そんな簡単だったら『プロ』なんて居ませんよね?(笑)
そもそも『プロ意識』なんて、持ち合わせた人間が殆ど居ないからね。
そういう連中がこのブログを読んでも、たぶん解らないと思います。