昨夜は満月で3年ぶりに地球の蔭にすっぽりと月が隠れる『皆既月食』。
僕は赤黒くなった状態を見られなかったので、テレビで観賞。
月が地球の陰に隠れ始めて、『皆既月食』となる直前の月を
持っていたタブレットで写真に収めたみたのだけれど、
住宅や街灯など、周りの明かりが明るくて上手く写らなかった。
月が地球の陰にすっぽりと覆われた途端に、真っ白に輝いていた月が
不気味な赤黒い色に変わる。
天体ショウのスケールの大きさに感心しながら、ある言葉を思い出した。
『陰(かげ)の力は強い』
先週、会社経営をやっている従兄弟に、定年後の相談をした際に
今の会社での処遇や、自分の精神状態を吐露した時に言われた言葉。
『陰(かげ)』は英語で言うとネガティブ(負、否定的、消極的)やっぱり良いイメージは無い。
『陽(光)』が当たる処に物があれば、必ず『陰(かげ)』が存在する。
本当の『陰』の中は真っ暗闇で、先日起きた御嶽山の噴火に巻き込まれた人が言うように
その中に入ると、上下左右が全く解らなくなるほど恐ろしいそうだ。
従兄弟の言う『陰』は陰険、陰湿の事。
職場の陰は、『虐め』や『ハラスメント』となって現れる。
そして、その中に居ると周りも陰に飲みこまれて、『陰』の存在を忘れてしまう。
そう云う場所に居ても、何も思わない人間は、その人間にも『陰』が潜んでいるから。
『他人の不幸は蜜の味・・・・』
そもそも『陰』を持っていない人間はこの世の中には居ない。
ただ、その割合が多いか少ないか・・・・の差だと思う。
僕だって、気に入らない人間に対して『ざまぁ見ろ!』って思う事があるから
『陰』の部分は、体の中に潜んでいるんだとは思う。
水を高い所に持ち上げるには、エネルギーが要る。
そのエネルギーで、自然と水は高い所から低い所へと流れる。
人間も水のように高い所(陽)から低い所(陰)へは簡単に流れる。
これは心も同じで、きっと自然の摂理なのでしょう。
『陰』を消すには、それ以上の『陽(光)』が必要になる。
でも、その光によってまた別の所に『陰』が出来る。
従兄弟が言う『陰の力には勝てない』と言うのは、そんなところでしょう。
生まれ育った環境で、人間の中にある『陰』の大きさや濃さが変わる。
濃い『陰』ならば、ハッキリして居るから殆どの人は近寄らないでしょう。
薄い『陰』は、そう云う意味では性質が悪いのかも知れません。
陰湿な行為をする人間は、真っ暗やみの中で自分だけは蝋燭を持っている。
だから他の者は、嫌でもそう云う人間を見てしまうし、近づいてしまう。
『陰』に飲みこまれるよりは、見える側に居た方が恐ろしくないし、楽ですからね・・・・。
いずれにせよ、生まれ育った環境で変わるのは事実だし、
それを直そうとしても、陰険、陰湿な事をする『陰』の部分を見えなくしているだけで
本質的な部分(陰険、陰湿といった個人の資質)は、何も変わらない。
少なくとも僕は、良い環境で育ってきたんだなぁと思う。
幸いな事に、僕の家族も『陰』の部分は見えていない。
僕の友人は不思議なくらい、『陰』を持った人間はがいない・・・・
と言うより、そう云う人間がたとえ来たとしても、関係は長続きしない。
多分、僕の周りの人間の『光』が強いから救われているのでしょう。
でも、今日は朗報・・・・
ちょっとした事から、僕の精神的な状況を話したら
『どうすればいい?』などと
阿呆部長が言うので、
『この部署、いや外に出してくれるしかない』
と答えておきました。
これで、少しは僕の気持ちがスッキリして変わると良いんだけど・・・・
相変わらずデスクに着く事自体が、ストレスなのか?
サッカーやった時と変わらないくらい、心臓がバクバクして仕方がありません。
やっぱり『陰(かげ)の力は強い』から厄介です。