『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

音楽と電気回路

2016年03月02日 | Weblog

ずっと前に劇団で歌唱指導をして頂いている石崎先生と話したこと。
『なぜ、オジサン、おばさん達の唄はヌルいのか?』
僕はずっと、声出し時のアタック(音の立ち上がり)が弱いから…
そう思っていた。
だから、まずは声を出す時に、とにかく強く立ち上がるように気を付けている。

この話をしながら、エレキギターや電気回路の事が頭に浮かんでいた。
そこで今日は、ちょっと自分なりの解析をしてみました。

電気回路、特にデジタル回路ではいくつかの素子の中を信号が抜けるたびに
遅れが生じて、高速の信号処理に支障をきたすことがある。
これは電気回路に『しきい値』なるものが存在するからなのです。

理想的な回路は、図の一番上にある波形のように垂直に信号が立ち上がる。
ところが実際には自然に存在する浮遊容量と言うものや、
回路の容量に対して、負荷が重かったりすることによって、
図中の①のように信号が少しだけ角度を持って立ち上がるのです。
そしてその信号がある高さにならないと、信号として認識しない。
この認識する高さを『しきい値』と言います。
②では、その影響で信号に遅れが出ているのが判ると思います。
これを解消するには電気回路のパワーを負荷より遥かに大きくするか、
浮遊容量を小さく作るなど、結構大変なものになったりします。

これを、唄に当てはめてみたのが③と④です。
オジサン、おばさんの唄は、立ち上がりが凄く遅い。
原因は音を出す腹筋の力が弱い、リズムを聞きながら歌うから遅れる。
一番の原因は、他人の唄を聞きながら唄うのでその分遅れることですね。

クラシック系のオジサンたちは、声こそ大きいけれど立ち上がりが遅い。
プロのオペラ歌手でさえ、そういう風に聞こえたりする。
おまけに妙なビブラートをかけるから、余計に遅れる。
③はそういった人たちの唄い方を信号にしたものです。
人間の耳に『音』として認識される個所が『しきい値』とすると、
本来あるべき音に対して、実際に聞こえる音は④に示すほど遅れて聞こえる。
だから、モワーっとしたキレの悪い歌に聞こえるのです。

こんな話をしていて、プロのミュージカル俳優の凄さを感じます。
キレのいい唄が、会場の後ろまでパーンと届く。それもマイクに頼らないで…です。
劇場の作りは変えられないから、さっきの話でいう浮遊容量は変わらない。
観客が入ると音が吸収されるから、さらにその浮遊容量に相当するものは増える。
結果として『パワー』を上げるしかない。

こんな事を考えると、マイクを使って唄っている歌手は大したことが無い。
ギターでもそうだけれど、楽器そのものの立ち上がり特性が良くない限り
ギターの音の切れの良さは得られない。
プロの演奏家はタッチが強いから、そのあたりをカバー出来るんでしょうね。

この理屈が正しいかどうかは解りません。
でも、自分の経験からそういい加減なものじゃない気がします。
この理屈から大きな声で唄うことは、とても大事ですが、
大事なのは音の大きさよりも、立上がりの鋭さや立下がりの切れの良さが
メリハリのある音楽を作る気がします。

僕の場合、サッカーでセンターバックをやっていた頃に、
後ろから指示を出すときに遠くまで声が通るようになった気がします。
ただ、長い時間それが維持できない。
石崎先生いわく、『根性と腹筋がまだまだ』なのかも知れませんね。

コメント
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