今日も、新浦安駅前にある浦安市民プラザで稽古。
石崎先生がいらっしゃって、唄の練習と指導。
公演まで2カ月を切った今の段階で、唄は全然だめですね。
僕を含めて、基本的に皆さん、唄がへたくそなので仕方が無いですが
練習して来ているように思えない人が多く、そのために時間を割いて
芝居の稽古がなかなか進まないのが気になるところです。
石崎先生のスケジュールの都合で、唄の指導は4時までだったので、
夕食の休憩を一時間繰り上げて、夕方5時から芝居の稽古再開になりました。
今日は2幕の稽古。
僕が登場するところから始まる2幕ですが、1幕に比べるとちょっと短い。
僕の出番は2幕の中盤から最後まで、話の中心的な役処です。
今日は稽古で、今までと全く違う芝居を要求されてちょっと戸惑った。
今までは、相手の顔を見ないで台詞を言うように指示されてきた。
顔を見て話すということは、相手を意識しているということですからね。
最初はそれに戸惑った。
子供のころから『話をするときは顔を見て話せ』『人の話を聞く場合は目を見ろ』
と言われて育ってきたので、なかなかそれが出来なかった。
でも、芝居ということを考えると、そういった態度が
『相手にしていない』『気持ちが籠って居ない』『冷たい』
といった表現になるわけで、それを理解してもなかなか簡単には行かなくて
そのたびに座長から『見るな!』と怒鳴られてきた。
ところが一転して、今日は今までと真逆。
顔を見て台詞を言ってみろと言われた。
その他にも、怒鳴れと言われていた処を怒鳴らずに・・・・等など、
色々と新しい要求がありました。
僕はいろんなパターンを練習しているので、そういった切り替えは、
比較的簡単に出来るという自信があった。
ところが、いざとなるとなかなか上手く行かない。
気持ちが切り替わらないと台詞が着いてこないのです。
面白いですね。
人間の言動って、気持ちの現れなんだなって思いました。
良く『酔っぱらって、心にもないことを言ってしまった』
なんて、酔ったことを言い訳にして謝る人間が居るけれど
あれ、昔から『心にあるから酔った勢いで言うんだよ』
と思っていました。
逆に気持ちに逆らって行動するのっていうのが苦手な僕は
本能だけで生きている・・・・ってことなんでしょうかね?(笑)
芝居の稽古って、いろんな事が判って本当に面白いです。