定年退職して2か月、もう3月も終わりですね。
何だか時間が過ぎるのが凄く早く感じます。
今週は事務所のメンバーが出張で、事務の女性と僕しかいない。
こうなるとやる事が無いんだよねぇ・・・・。
っていうか、あるんだけどやる気が起きない。
今日は事務の女性と色々な話をしながらの一日でした。
実は今の会社、とある会社が倒産したけれど、従業員が路頭に迷うのを見かねて
山梨の会長が、その会社を丸ごと買い取った。
そんな訳で、僕以外の人間は殆どが前の会社のメンバーなのです。
前の会社は、製造業なのに経営者がどんぶり勘定で経営していて
景気の衰退とともに、会社が傾いて給料も払えない状況に陥った。
そんなどん底からやり直しているメンバーだけに、仕事をして
給料を貰える今の状態を作ってくれた会社に感謝している。
ところが、見ていると会社としてやるべきことが出来ていない。
書類作りはその典型的な例で、そういった所から僕が面倒を見ている。
僕のやり方が必ずしも正しいとは思わない。
だから報告書等の書類を僕が目を通して、手直しさせている。
こういった仕事は、前の子会社でもできない人間の方が多かった。
そんな訳で『関所』と言われた僕のチェックを通すのが大変で、
僕が管理職を降りた途端に、新入社員並みの書類に逆戻りしてしまった。
でも、今の会社のメンバーはそういうチェックや、僕の意見を聞いてくれる。
この間、横浜まで一緒に納品に行ったY君が
『谷中さんが来てくれてから、なんか新鮮なんですよ』と言われた。
そして今日は、全く同じことを事務の女性からも言われた。
Y君はついこの間まで、自分の意見を言わない寡黙な人だったらしい。
ところが最近は凄く明るくて、職場で良く喋るようになったらしい。
相談できる人間が出来たこと、それに僕がY君の話をきちんと聞いて
意見を言って、解りやすく説明してくれる。
なおかつ、それを強要しないで最終的に自分の判断に任せる姿勢が
彼を大きく変えたというのだ。
僕が見るY君は、確かな仕事をする職人。
きちんと記録を残して、自分なりに考えを持って仕事を進めている。
礼儀正しく、ユーモアもあって僕が見る限りでは『上』の社員だと思う。
でも、長い付き合いの女性事務員には
『すごく明るくなって、元気になった』ように見えるらしい。
僕が居ることで、事務所の雰囲気も楽しくなって、
皆が頼りにしてくれているって・・・・
定年後の自分の生き方に疑問を持ち始めているけれど、
そんな話をされると、少しは役に立っているのかな?・・・・
なんて、また心を揺さぶられる。
でも頼りにされるって、やっぱり嬉しいです。