今日は客先へ出向き、設計の打ち合わせ。
正直、聞いていた話と全然違って、ちょっとだまされた感じ・・・・
詳しい事は書けないけれど、差しさわりのない範囲で書けば
高価な溶剤をミスト状に気化させて使用する装置で、
余ったミストを回収する装置を、簡単に作った。
それを作った当時は、『回収しているように見えればよい』
と言う程度で仕事を請け負ったらしく、性能が凄く悪い。
当然、高価な溶剤を継ぎ足して使うのだけれど、その額が半端じゃない。
年間のランニングコストが数百万円にもなってしまった。
その上、その溶剤が排気ダクトに流れ込みダクトを汚染する。
そんな訳で、今のままではその装置の稼働を止めることになる。
そこで『トラップ』と称する、気化した溶剤を回収する装置を
本格的に作り直してほしいという訳。
今日の打ち合わせは、今の性能より少しでも回収率が上がれば良い
と聞いていたうえでの、設計提案に行ったのだけれど、
最初から担当者が『設計の妥当性』などと言いだして
聞いていた話とは全然違うという空気に包まれた。
要は気化する温度まで、雰囲気温度を下げれば良いのだけれど
そう簡単には行かない。
水が相手なら、理科で習った通り摂氏4度程度にすれば気化は止まる。
ところが今度の代物は、160度の温度のミストをファンで吸い出すため流速が高い。
『トラップ』するには、急激に冷やさなければならない上に
その際に水分まで混入すると厄介なことになる。
とは言え、最終的に回収率よりも、外に出さないのが目標になり
結果的に回収率を100%近くまで上げないとならなくなった。
設置スペースも限られ、受注金額もそう高く出来ない。
その上、6月末くらいには完了して欲しいという。
これは、かなり高いハードルです。
もう、必死にやるモチベーションなんて無いのになぁ・・・・