本当に沢山ありますね。
今回で11回目となった劇団公演。
足かけ12年になりますが、劇団で芝居をやっていると色々と勉強になります。
一番大きいのは、集団で何かをやる時の心構え。
僕はサッカーと劇団は凄く似ているなぁ…と常々思っている。
例えば練習。
サッカーでは、個人的なテクニックは皆でボールを蹴る時には練習できない。
これに関しては、あくまで個人の問題。
皆が集まってやる練習では、チームでしか出来ない事をやる。
まぁ、結果的にはミニゲームになるんだけれどね。
ミニゲームの前に、テーマを決める。
今日はワンタッチでパスを回そうとか、逆サイドへのサイドチェンジを
意識してやるように、ゲームの前に皆に声をかける。
トラップミスや、キックミスは当たり前。
けれども、やろうとしている事がはっきりしているので、誰も文句は言わない。
サッカーは90%がミス・・・・と言われるスポーツですからね。
芝居の場合も同じ。
稽古の場に来て、個人的な練習をしている人が居るけれど、
僕にとって、そういう人にかける時間は『無駄な時間』だと思っている。
それでも、やれ忙しいからとか・・・・言い訳ばかり。
そういう点で、今回はメリー婆さん役の瀬戸口さんは立派でした。
決して上手くはない。それにセリフのミスも多い。
それでも、毎週練習してきているのが判る。
練習して来た人のミスに、文句は言えません。
逆に個人練習をして来ない人は、すぐに判ります。
そういう人は、結局のところ稽古を重ねても、全く変わらない。
意識の違い・・・・この一言ですね。
練習しないで出来ることは、たかが知れている。
レベルの低いことしかできない。
仕事でも、サッカーでも、芝居でも、これは同じかな?
いつも上手く行くわけじゃない。
だからこそ、いつも全力を尽くす。
全力で臨んで通用しないのは『能力不足』だという事。
そう思うから練習する。
ある人に『ストイック』と言われたことがありますが、
僕は『好きだから一生懸命やる』だけです。
『もっと良くしたい』『もっとうまくなりたい』が、
『ストイック』な姿に見えるのでしょうね。
言い換えれば、一生懸命やらないのは好きじゃないからだ…とも思う。
そういった意味で、劇団でやる芝居は『僕の人生の縮図』みたいに思います。
僕が芝居にどんどんのめりこむ理由は、そのあたりなのでしょう。