今日は友人の御子息が結婚するので、結婚式と披露宴の両方に
出席して欲しいとお誘いを受けていたのだけれど、
色々と僕の抱える仕事が溜まっていて、それを来週までにある程度終わらせないと
スイス旅行で2週間開いてしまうために、仕事が滞ってしまう。
そんなわけで、仕方がなく結婚式へ出席鶴予定をキャンセルして、
抱えている仕事を片づけることにした。
今の仕事へ誘われたのは『設計事務所を作るから、手を貸してほしい』
と言うのが理由だった。
ところが蓋を開けてみれば、設計をするような環境ではないし、
それ以前に『町工場』のノリで、目先の仕事だけをする職場。
今まで回路図や組み立て図すらない装置作りをしてきて、
そう言った部分を下請け業者に牛耳られ、信じられない金を支払って、
自分たちの給料をどう稼ぐのか?なんて事を誰も考えていない感じだった。
まずは『自分たちで出来ることは何でもやる』
そうしたうえで、下請けの業者に適正な価格で仕事を請け負ってもらう。
そう言った意識が欠如している社員の意識改革の方が
優先するべき事だなと感じて、自分としては路線変更をした。
これは辞めた前の子会社にも共通している部分です。
自分たちが作れないものを、業者にやって貰うと、ノウハウも蓄えられない。
おまけに、その部分が装置の心臓部だったりすると、相手の言いなりになるしかない。
本社から異動した時に最初にやったのが、業者に対するスタンスを変える事だった。
要は『駄目なら自分でやるからいいよ・・・・』って言えるかどうか?
それが下請業者を使うときの、最後の手段だったのです。
まぁ、それも後釜の阿呆が判っていないから、僕が辞めた途端に元に戻っちゃった。
でも、それが逆に今の仕事で自分の仕事が増える一方になる要因でもある。
ちょっとした装置の修理、調整に始まり、既存装置の回路図や
板金図面の変更まで一人でやる事になった。
だいぶ前に今まで誰もやっていない仕事のことを書きましたが、
その仕事も、11月には納入する予定。
装置のアイデアから基本設計、基礎実験などを一人で考え、
専門の電気設計だけでなく、慣れない筐体設計を手がけているため、
少しでも物づくりを先へ進めるために、事ある毎に皆を集めて、
装置の事を説明しながら、実験も付き合わせて、仕事をシェアするように進めている。
とにかく、当初の予想に反して僕の抱える仕事が予想外に多くなってきちゃった。
それでも、今の仕事はやりがいもあるし、やりようによっては伸びしろもある。
仕事に関しては時間的な束縛も殆どなく、自由にやらせてもらっているので、
今までの経験値を生かしながら、何とか頑張れるけれど、
若い頃に比べるとやっぱり同じようには行かない。
そんな年齢的な衰えを感じていながら、『引き時』を何時にしようか?
考えながら、仕事をしているのだけれど・・・・
それも、もう少し時間がかかりそうですね。