2日間の公演が無事終了しました。
今回の芝居は、劇団としては初めてハッキリとした主役を置いた芝居でした。
そういう意味では主役をやった姉ちゃん(僕は普段こう呼んでいます)は
良く頑張ったと思います。
平日に時間を作って2人だけで練習したり、
台詞の言い回しがつまらない…と僕が注文付けてみたり、
二人で唄った曲も、唄の練習より感情をどうぶつけ合うか?
そんな事を練習して、何とかお客様に観てもらえるくらいまで
稽古を重ねてきました。
結果はお客様の反応を聞いてみないとわからないけれど、
やるべきことはやった・・・・それだけは自負できる芝居でした。
僕はこの芝居で一番変わったのが『音楽観』。
小手先のテクニックでは、お客さんには伝わらない・・・・
逆に荒削りでも、思いを乗せた唄は必ずお客さんの心を揺さぶる
何かを与えられるって、先生からずっと指導されてきて、
その指導を信じて、唄の練習をしてきました。
芝居が終わって、お客さんから
『気持ちが凄く迫ってきた』ってコメントを頂いて、嬉しかったですね。
考えてみれば、仕事だってお客さんの顔が浮かばない人間には
大した仕事は出来ないし、任せられない。
それなりに勉強したり、こだわりを持って作ったものは
やっぱり終わった時の達成感は違うんだって、体験してきた。
音楽も小手先のテクニックだけでやってきた気がして、
この後やるんだったら、やっぱり練習を沢山して、
自分が伝えたいメッセージを、聞いている人に届けたい・・・・
そう思うようになりました。
昨日、バンド仲間が来てくれてそんな話をしたのだけれど
肝心の相方は練習嫌いなので、多分僕がやりたい音楽は
出来ないのかなって、思ったのでした。
今回の公演の会場だった東京芸術劇場は、定員266名。
4回の公演で、初回は満員で日にちを間違ってきたお客様に、帰って貰ったくらい。
初日夜、今日の昼・夜の合計で延べ940人ほどのお客様にお越しいただきました。
本当にありがとうございました。
さて、明日からまた普段の生活に戻りますが、
来年の公演へ向けて、エネルギーを溜めておかないと・・・・
今日の終わりは、次の始まり。
前を向いて生きて行きたいと思います。