先週終わった芝居の公演。
毎年、初日の土曜日夜の公演が終わった後に、
来てくれた友人が会食の席を設けてくれて、
一緒に食事をするのが高齢になりつつある。
前の会場だった青山円形劇場の時と違って、
今の会場の東京芸術劇場は池袋駅前徒歩2分の場所に有るから
近くに飲食店も沢山あって、そういう事がやり易くなったみたい。
芝居の感想を聞いたり出来るのも、楽しみの一つ。
僕は2組から誘われて、その一つはバンド仲間。
そんな訳で、まず最初に2年前に行ったスイス旅行で知り合った友人と
近くの『うおきん』というイタリヤ風居酒屋で一杯やりました。
このお店、人気店らしく予約を取るのも大変だったそうです。
スイス旅行で知り合って、その後は山歩きに行くようになった仲間。
そういった友人が、芝居を楽しんでくれたようで嬉しかった。
この時の話はまた後日にしましょう。
1時間ちょっと、このグループと話をした後にバンド仲間のいる店へ移動。
今回はバンド仲間と、もう一人シンガーの女性も加わって来てくれた。
まぁ、この連中は結構辛口なんだけれど芝居の内容について
これといった感想は聴けなかったかなぁ・・・・
今もバンドを復活してドラムをやっている嶋ちゃんが、
『凄い練習したでしょう?』って言ってくれた。
この言葉、去年彼がバンド復活の際に行って演奏を聞いた時に
嶋ちゃんに向かって僕が言った言葉そのもの。
『練習は裏切らないよね?』って僕が返事する。
バンド仲間は、バンド復活を目論んでいる気がする。
でも、僕はそれを察して『最低、週一で練習しないならやらない』
って、先手を打った。
あれやこれやで音楽談義。
僕があの高いキーで、本当に良く声が出たねって…褒めてくれる嶋ちゃん。
最初は声が出なくて、久しぶりにあのキーで唄ったよ・・・・
やっぱり基本は譜面通り唄えることだね・・・・
唄の先生が凄くて、軽く唄われちゃうから圧倒されちゃうんだよ・・・・
僕が調子に乗って、そんな話をしていたら、
横に居た女性シンガーが『そんなの普通だよ』と言った。
譜面通りに唄うだけが表現じゃないとも、
さらに自分は普通に3オクターブの声が出るとも・・・・。
多分、僕の唄の先生が凄いっていうのを聞いて
対抗心を燃やしたのかも知れません。
僕はカチーンと来ましたね。
『僕はデザイナーの端くれだから、譜面は設計図だと思ってます。』
さらに
『設計図通りに作れない人が、自分の技なんて入れられないでしょう?』
そう言って、彼女の上から目線に反発した。
それにね『3オクターブ出る』と言う唄声。
先だって行った彼女のコンサートでは、そんな風には感じなかった。
唄は上手いけれど、パンチのある歌じゃなかった。
僕は自分の目で見たもの、自分で体験したものしか信じませんからね。
どんな世界でもプロフェッショナルは、アマチュアを馬鹿にしてはダメなのです。
プロがアマチュアを馬鹿にした時点で、そのプロのレベルは、
アマチュアレベルにしかない事を暴露しちゃう。
僕が素人に電気工学を教える時に、気をつけている事です。
圧倒的な差を、言わずと感じさせる・・・・・
それがプロフェッショナルだと思っていますからね。
そんな訳で何だか、彼女に対して抱いていたリスペクトが
そんな事でどこかに行っちゃった、寂しい夜になってしまったのであります。