最近、ちょっと気になっている女性シンガー。
元『赤い鳥』のボーカル、山本(旧姓新居)潤子さんにハマっている。
『赤い鳥』のメンバーは、後藤悦治郎(ギター)、平山泰代(ピアノ)、山本俊彦(ギター)、
新居潤子、(ボーカル)、大川茂(ベース)の5名。
彼らは1969年「第3回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト」に関西・四国地区代表として出場。
「竹田の子守唄」、「COME AND GO WITH ME」を歌い、フォーク・ミュージック部門の第1位を獲得、
他部門の優勝グループを抑え、グランプリを獲得した。
このコンテストには、オフコース、チューリップも出場していた。
のちに後藤と平山が結婚、新居は山本と結婚して、音楽の指向の違いで解散。
後藤・平山は『紙風船』、新居・山本・大川の3人は『ハイファイセット』を結成。
『紙風船』はフォークのあり方を追求し、現在も変わることなく活動中。
一方の『ハイファイセット』は荒井由実やジャズを取り上げるなど、ポップな演奏を繰り拡げた。
このグループが唄った『翼をください』と言う曲は、今や合唱曲として教科書にも載るほど。
彼らのオリジナル曲かと思う人が多いとは思うけれど、実はそうじゃない。
作詞・山上路夫、作曲・村井邦彦のコンビが作ったヒット曲。
僕ら70年代にフォークソングをやっていた人間にはお馴染みの唄です。
ひょんな事から昔のフォークソングを聴いているうちに、2014年以来無期限休養している
山本潤子が唄う『翼をください』をYoutubeで見つけて聞いたのが、ハマるきっかけ。
でも教科書に採用された時の『翼をください』とは、ちょっと違う。
それは、オリジナル曲にある2番の歌詞の冒頭にあった
『今、富とか、名誉ならば要らないけど・・・・』と言う歌詞が唄われている事。
この部分は、今の若い子は知らないかもしれません。
『赤い鳥』は山本ばかりがボーカルとしてフューチャーされるが、
僕的には山本の澄んで通る声に、張りのある平山のボーカルが絡んで
『赤い鳥』の唄があったように思う。
同じ曲を唄う山本潤子と『紙風船』の唄を聴き比べてみると、どちらも良い。
この二人、もう一度一緒にやらないかなって思うほど、二人とも良いです。
聴き比べてみてください。
翼をください/山本潤子 (オリジナル歌詞)
翼をください『紙風船』
このビデオを見ていて、きちんとハモったコーラスをするバンドを、何だかまたやりたくなった。
ギター等の楽器の演奏は、上手い誰かにやらせれば良いから、どうでも良いんだよね。
ただ、唄だけは世界に一つしかない、自分だけの楽器。
ハーモニーがきちっと合った時に、自分の声が判らなくなる一体感…
あの感覚をもう一度味わえる音楽がやりたいですねぇ。